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無重力ファミリー
うちのおじいちゃんは、とっても元気。
愛用のサンダルで、どこにでも行ってしまいます。
「おじいちゃん、今日は、どこまで行ってきたの?」
「そうだなぁ、ヒントをあげるから当ててごらん、ほら、これがお土産だよ。」
「わぁ、ありがとう。」
おーっ、ケーキ屋さんの箱!
ふむふむ、早速、開けて確かめると、ケーキ達はそこで…
天地無用が、見るも無残な姿になり果てていた。
「えっ、えっ、なにこれ、どうしたの?」
「ちょいと宇宙まで行ってきた。」
次回は、『赤いニシンがおぼれる』です。




