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絶好の的
「お姉ちゃん、トランプかして。」
「一人で占いでもするの?」
「んーん、タワーを作る。」
部屋の入り口でトランプを渡すと、トテテと居間の方へ。
まぁ良いんだけど、何も私に借りなくてもねえ?
一旦戻り…かけて、やっぱり何か飲もうと思い直して廊下に出た。
ひゅん!
わっ、何か飛んで!…輪ゴム?
「すまん、試し撃ちしてて。」
父が手にしていたのは、割り箸鉄砲。
「何それ作ったの?、見せて。」
「いいぞ、どうだー。」
「ふーん。」
あ、ぴんときた!
居間では絶好の的が建設されつつある。
にひひ。
そっと、ふすまに、にじり寄る。
「お前なあ。」
「本当には撃たないよ、可哀そうだし、真似だけ。」
ふすまをあけ、半身を隠すというか、半分身を乗り出して、銃を突きつける。
タワーなど無く、弟が、銃を手に待ち構えてた。
おまけ
ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!
「ちょっ、お父さん、何あれ!」
「あいつには、連射式をねだられた。」
ほんとは、下から5行目が、最後の1行になる予定でしたけれど、どうしても連射がしたくて。
次回は、『あまのじゃくはいいました』です。




