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線路

 ところどころ、かすれた線路。


 赤いチョークで描かれている。


 ぼくが座っているこのベンチは、さしずめホームになるのかな。


 このまま、線路を追いかけてみる。


 滑り台を越えて、ジャングルジムをのぼり、ブランコによって、砂場の上の雲梯を渡り、またベンチに戻ってきた。


 小さな公園をめぐる、なかなか素敵な路線だったけれど、ひとつだけ駅になっていない遊具があるのに気づく。


 少し寂しい気持ちになって、シーソーを眺めていると、不意に声をかけられた。


「お兄ちゃん、何してるの?」


 赤いチョークを握るその子に笑顔を向ける。


「電車を待っているんだよ。」

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『月の音色』
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