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七夕の夜に
『カササギの悩み』
もっか、カササギは、友人の奇行に頭を悩ませていた。
「私は、認めない、見てくれ、この溢れんばかりの天の川のきらめきを、断じて、雨など降っていない、降ってはいないんだあ!」
カササギは、天を仰ぎ、ひとつため息をつくと、意を決して、友人に声をかける。
「あーっ、もうっ、やむをえないなあ!」
『君の知らない物語』
「ほら、あれがアルタイル、こっちがベガ」
「・・・おい」
「なに?」
「一体、お前は、人の家のベランダで何を始めたんだ?」
「いや、いつも星を見上げてるコイツと一緒に、天体観測をしたくて」
「やめろ、衛星アンテナの向きを変えるな!」




