『ゴ』がね?
うちの実家には、『ゴ』とかカタツムリは小さいのが多かった。
『ゴ』は、あの、黒くて羽のあるアレですよ、旦那。
あの巨大な黒いものは滅多におらず、茶色で1センチくらいな、それも羽があり、卵を抱えてるのが多く、見つけるたびに、兄弟は、
「きゃぁぁっ!玻璃ー」
と叫ぶので、
「野郎が悲鳴あげるな!あほか!」
と言いながら、最初は新聞紙を丸めて、慣れてくるとティッシュや素手で叩き、ゴミ入れにポイしていた。
「勇者や……」
と言う、兄弟に、
「何が勇者やねん!普通はこっちが、悲鳴あげて、『キャァァ!出た〜!』やがね」
「俺、嫌いやねん!」
「ウチもやがね!誰のせいで虫嫌いになったと思うんで!」
と言い合いながら暮らしていたが、実家から引っ越してから、困ったのは、『ゴ』の巨大化である。
実家では本当に巨大な『ゴ』は数年に一度しか見たことがなかったのだが、引っ越してから巨大な『ゴ』を見るようになってから、あの姿と言い、苦手なカブトムシやクワガタに似ていて、ゾゾっとする。
本当は、部屋に煙を焚き、瞬殺が一番いいのだが、ハムスター3匹とメダカ13匹を避難させる場所がない。
それに火災警報器もある。
実家は火災警報器は操作して、屋上にメダカを避難させ、犬を連れて二時間くらい家を出ていればすんだが、賃貸アパートではそうはいかない。
周囲に焚いていることや、火災報知器が鳴らないように色々しておかなければならないのだ。
はっきり言って面倒である。
「でも、『ゴ』と同居は絶対に嫌や……掃除しかないかな」
狭いがテレビ、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機などが完備した部屋だが、荷物が多くそれ以上に片付け下手な私にとって、妹のような2DKのマンションが羨ましいと思う今日この頃。
今日は『ゴ』が2匹出て、1匹仕留めたのだった。




