表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死体もどきの公爵令嬢  作者: 秋雨ルウ(レビューしてた人)
最終章 ムカつく笑顔が恋しくて
45/45

※※※ネタバレ裏設定※※※

 本編を読んでから見た方がいいと思いますが、世界観に奥行きが生まれるかもしれません。興味があればどうぞ。裏設定とか読みたくない方はスルーでOK。


 ぐーーっと下の方にあります。



 では、どうぞ。


■舞台


 RPG要素が非常に強いと評価される恋愛乙女ゲーム「ダマスカスの剣姫」によく似た世界。基本的な人物や背景、国などはゲームに準拠しているものの、それ故に現実ではありえないような思想、法律によって歪みが生じている。特にシナリオ進行の関係上なのか、魔法によって都合よく解決する場面が日常的に多く、それが王国の人々の魔法依存を強める原因になっている。


■ミロワールクリスタル


 アンスラン王国では国宝と崇めているが、海を越えた先では魔力に反応して勝手に光る捨て石に過ぎず、狩猟をする者達からは邪魔物として扱われている。


■人物


1.セレスティーヌ・カヴァンナ

 原作ゲームでは悪役令嬢。エンドルートによってはラスボス。存在しないはずの兄がいたことが原作との最大の違い。本質的な部分では本編と原作ゲームで違いはないが、幼少時の環境が変わったことで今の性格になった。なお原作では「どうせ魔法には勝てないから」と色々努力を放棄してて、結構嫌な性格。


2.カロリーヌ・オフレ


 原作では主人公。魔力が無い日本人の血が入ったのが最大の違いで、より魔法が苦手になっており、剣術をより重視する要因となったが、結果的には原作より弱体化している。グッドエンドだと攻略対象と結婚して、バッドエンドでは全てを捨てて旅に出る。


3.ファブリス・フォン・アンスラン


 原作では攻略キャラの一人。婚約者とちゃんと向き合おうとしているのが原作との最大の違い。原作だとカロリーヌに対する真実の愛を見出して、卒業パーティーで婚約破棄をすることがある。バッドエンドによってはセレスティーヌと差し違えながら愛の告白をする悲劇的なシーンも。


4.ドロテ・バルテル


 原作ではカロリーヌのライバルキャラクター。悪役令嬢に媚びていないのが原作との最大の違い。基本的には原作も本編と同じ動きをするが、友情を描く場面は皆無で、全て打算で動く。エンディングではカロリーヌと結ばれなかった攻略キャラと結婚するが、平民の男子だけは選ばれない。


5.エクトル・カヴァンナ


 原作ゲームにはいないキャラクターで、本編最大のイレギュラーの一人。実は異世界転生者で、もし前世の人格が蘇れば無邪気にボールペンを振りまくような存在になっていたが、素の人格がセーレを支えようとし続けたため前世の記憶が蘇らなかった。


 モブですら無いため、ゲーム本編中である在学中は主要キャラクターとの接点が少なく、セーレの人格形成に大きな影響を与えつつも、学校では影が薄い。


6.マリエット・カヴァンナ


 原作にはいないキャラクター。エクトルに近い立ち位置だが、異世界転生者ではない。光の魔力の正体はやはりセーレの魔力で、本来は炎属性のみに適性がある。本来の適性ではないからか、光属性魔法の制御に難があるものの、炎属性は割と上手に使えたりする。


7.カヴァンナ公


 原作では登場しないが設定上は存在する。教育方針の誤りに気付いたのが最大の違い。セーレのための領地にしようという思いは原作設定にもあるが、原作のエンド次第では娘もろとも処刑される。


7.ジネット・カヴァンナ


 原作では登場しないが設定上は存在する。教育方針の誤りに気付いたのが最大の違い。原作のエンド次第では流刑に処され、処刑された娘に代わり王家に対する復讐を決意する。


8.アシム・ボート

 

 原作では攻略キャラクターの一人にして隠しボス。ほぼ原作通りの立ち位置で、ファンの間からは「ぼくがかんがえたさいきょうの先生」と揶揄されることも。先生ルートでは最後にカロリーヌだけで倒す必要があるが、その内容というのがカロリーヌをLV99まで育て、装備の厳選が前提で、かつ覚えゲーという鬼畜仕様。


9.アンスラン国王


 原作ではフレーバーとして存在するだけの国王。原作との違いは殆ど無く、ゲームのような矛盾と歪みに満ちた王国で国王であろうとするあまり、極端な手段で統治を図ろうとしてしまっている。言ってしまえば世界観とキャラクター設定の練り込み不足によって色々と崩壊してしまった存在で、原作通りの動きをセーレがとっていれば空気のような存在のまま終わるはずだった。


 原作では婚約を一方的に破棄したファブリスに頭を悩ます場面があったりする。


10.スズカ・オフレ


 原作にはいないキャラクターで異世界転移者。日本人なので魔力が一切無い。ダマスカスの剣姫をプレイしたことがあるが、アンスラン王国に至るまでの長旅で見識を拡げたおかげで、似ているだけの別世界だと受け入れる事が出来た。


 一応ちょっとした異世界改革(チート)が出来る程度の知識を持ってたりするが、半端な知識での不用意な介入は危険だと考え、ユベールと出会うまでは形にすることは無かった。


11.オフレ子爵


 原作ではフレーバーな存在。日本人のスズカと結婚したのが最大の違い。スズカからダマスカスの剣姫についてのネタバレ情報を一通り聞かされているが、「そういう未来もあるのだな」程度の認識でいる。


12.側近


 原作ではモブ。ファブリスに対して深い情を抱いたのが最大の違い。モブなので名前も設定されていないが、一個人である以上本編では名前があり、ファブリスや国王は知っている。


13.ユベール


 原作には存在しない異世界転移者で、本名は谷海翔太郎。転移前は航空メンテナンス技術者で、学生の頃はデザイナー職にも興味があったマルチな才能の持ち主。「他人の発明を真似して作ってるだけの趣味人だ」として、発明家と呼ばれるのを嫌う。唯一の誇りは本人曰く、今の嫁さんと結婚したこと。


14.ラズエル・ボート博士

 アシム先生の子孫。魔力欠乏者の歴史研究家であり、アシムをとても尊敬している。彼の著書ではアシムが絶対勝てない超魔王のような存在として描かれることもあり、皮肉にもそれが歴史見解の信ぴょう性をやや下げる結果となっている。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] めちゃくちゃ面白かった!
[気になる点] 魔王と魔法不能者の因果関係はやっぱり歪みとか強制力とか? 画期的な発明が定期的に出てくるのは定期的に転生者が来てる? [一言] 完結おめでとうございます ヒロインはドロテだと予想して…
[良い点] とても素晴らしいお話でした。全てのファンタジー要素がバランスよく詰め込まれてて弛まず長すぎずキッチリ大団円を迎えた作品でした。登場人物の心境の変化、立場の変化がうまく躍動し物語を進んでいっ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ