84話:ルリさんに雪人君のお見舞いの許可を貰っていく
晩御飯を食べ終えてから少しして。
「という訳で来週の日曜日に雪人君のお見舞いに行きたいんですけど……大丈夫ですかね?」
『うん、もちろん大丈夫だよ! ユウ君達がお見舞いに来てくれるなんて雪人も喜ぶよ! 私も日曜日なら空いてるし、それじゃあ一緒にお見舞いに行こう!』
「それなら良かったです! はい、それじゃあ日曜日はよろしくお願いしますね!」
『うん、こちらこそだよー!』
ルリさんに雪人君のお見舞いに行っても良いかの連絡をしていくと、ルリさんは二つ返事でオッケーを出してくれた。これで来週の日曜日は雪人君のお見舞いに行く事が決定した。
という事で来週の予定は土曜日の朝に東京に行ってカケルさん達の事務所でコラボ配信をしていき、日曜日は雪人君のお見舞いをしてから帰宅するという流れになった。
よし、それじゃあ今の内にカケルさん達と雪人君へのお土産もまた今の内に考えて行かないとだね!
『それにしてもユウ君は今度の土曜日にカケルさん達とコラボ配信するなんて楽しそうだね! カケルさん達とのコラボ配信では何をする予定なの?』
「あ、えっとですね、コラボ配信ではちょっと前にカケルさん達の前で討伐したニーズヘッグ戦の動画を見ながら解説配信をしていく予定になっています」
『おー、あの時のクリップ動画かー! あのニーズヘッグとの戦闘動画は凄かったもんね! あの動画の解説配信なんて冒険者にとっては凄い勉強になりそうだね! これは今からすっごくワクワクとしちゃうよー!』
「はい、僕も今から凄いワクワクとしています! あ、そうだ。ルリさんってカケルさん達とも知り合いなんですよね? それだったら来週の土曜のカケルさん達とのコラボ配信をする時は良かったらルリさんも一緒にどうですか?」
『え? 私もカケルさん達とのコラボ配信に?』
確かカケルさん達とルリさんは知り合いだって言ってたので、良かったら一緒にどうかなと思ってそんな提案をしていってみた。しかし……。
『うーん、それは物凄く魅力的な提案なんだけど……でもごめんね。私、来週の土曜日はちょっと用事があるんだ』
「あ、そうなんですね。ルリさんは土曜日は何をする予定なんですか? いつも通りトレーニング配信ですかね?」
『いや、違うよ。ほら、ちょっと前に私がB級冒険者に昇格した事を配信で報告したでしょ? その時にお祝いスパチャで久々にダンジョン配信が見たいっていうリクエストを多く貰っちゃったからさ、だから土曜日にアストルフォの低階層を一時間くらい巡る配信をしようかなって思ってるんだ』
「あぁ、なるほど。そういえば前回のルリさんのB級昇格報告配信は凄い事になってましたもんね! スパチャがあんなにズラっと並んだ配信を見たのは生まれて初めてでしたよ!」
『あはは、それは私もそうだよー! でもあんなにもお祝いのコメントスパチャを貰えるなんてすっごく嬉しかったなー!』
ルリさんは前回の配信の事を思い出しながら嬉しそうにそう言ってきた。
実はちょっと前にルリさんはB級昇格の報告配信をしたんだ。僕と浅香もその報告配信は見てたんだけど、凄まじい量のお祝いスパチャが飛んできててビックリとしたっけ。やっぱりルリさんは大人気配信者だという事を再認識した一日だったなー。
『という事でまだ増殖期中なんだけどスパチャでリクエストを貰っちゃったから急遽アストルフォに一時間くらい低階層を探索しようと思うんだけど……大丈夫かな? もしも危ないようなら増殖期が終わるまで待った方が良いかな?』
「あぁいえ、低階層を探索するだけなら問題ないと思いますよ。今のルリさんなら中級モンスターまでなら問題なく対応出来ると思いますしね。あ、でも最深部まで行ってしまうと幾ら初心者用のダンジョンといっても増殖期だから最上級モンスターが現れる可能性も非常に高いので、絶対に低階層のみを探索するように心掛けてくださいね!」
『うん、わかった! もちろん低階層以外は探索しないようにするよ! アドバイスありがとうユウ君! それじゃあ土曜日は安全を第一優先にして久々にダンジョン配信をしてくるね!』
「はい! それじゃあ僕もカケルさん達とのコラボ配信が終わったらルリさんのダンジョン配信を楽しく見ていきますね!」
『おー、それは嬉しいな! あはは、それじゃあユウ君に今までコーチングをして貰った成果が出るようなダンジョン配信を頑張るね!』
「はい、頑張ってください! ルリさんの冒険配信を応援してますよ!」
『うん、ありがとう!』
という事で僕はルリさんに久々のダンジョン配信を頑張ってくださいとエールを送っていった。
よし、それじゃあカケルさん達とのコラボ配信が終わったらルリさんのダンジョン配信を楽しく見ていこうっと!




