83話:久々にカケルさんに連絡を貰う
とある日の夕方。
「あ、お久しぶりです。カケルさん」
『おっすおっすー! 久しぶりだね、ユウ君!』
少し前にカケルさんから話したい事があると言われてたので、今日は久々にカケルさんと通話をしていっていた。
「はい、お久しぶりです。カケルさん達のチャンネル見させて貰ってます! 前回のダンジョン配信凄く面白かったです!」
『おー、ユウ君にも楽しんで貰えてるようで何よりだよ。というか俺達もユウ君のチャンネルはいつも見させて貰ってるからね! 本当にわかりやすい解説動画ばかりでいつも感謝してるよ!』
「えっ、ほ、本当ですか? あ、ありがとうございます! カケルさん達に参考にして貰えてるなんて凄く光栄です!」
『はは、そんなに仰々しい態度取らなくて大丈夫だよ。ってか俺達以外にも沢山の人が君の動画を参考にしてるんだからね? だからこれからも動画作り頑張ってよ! 応援してるからさ!』
「は、はい! ありがとうございます! これからも頑張ります!」
カケルさんにそんな応援をされて僕は元気よくそう返事を返していった。やっぱりカケルさん達は凄く優しい人達だよね。
「あ、そうだ。そういえば雑談ばっかりで忘れてたんだけど、カケルさんの僕に用事って一体なんですか? 確か僕にお願いしたい事があるって言ってましたよね?」
『あぁ、うん、そうだった。実はユウ君には今度俺達のチャンネルの配信に出て貰いたいなって思ってさ、今日はその打診をするために連絡させて貰ったんだ』
「え? カケルさん達の配信に僕が出演するって事ですか?」
『そうそう。ちょっと前にほら、俺達の前でニーズヘッグをワンパンで撃破した事があったじゃん? あの動画をユウ君本人に見て貰いながら振り返り解説をお願いしたいなって思ってさ。どうかなユウ君? そんな俺達の振り返り配信に出演して貰えないかな?』
どうやらカケルさん達のお願いというのは僕に配信に出て貰いたいという事のようだった。そんなのはもちろん……。
「はい、そんなのはもちろん全然大丈夫ですよ! 僕で良ければ幾らでも解説しにいきますよ!」
『おー、それは助かるよ! それじゃあコラボ配信って事で、前半は俺達のチャンネルで配信をして、後半はユウ君のチャンネルで配信をするって感じで良いかな?』
「え? 僕のチャンネルでも配信をするんですか? 全編通してカケルさん達のチャンネルでの配信で大丈夫ですよ?」
『いやいや、そうはいかないよ。だってユウ君のチャンネルはもっと伸びていくべきチャンネルだからね! だからせっかくの機会だし俺達にもユウ君のチャンネルの登録者数を増やす手伝いをさせてよ! 俺もシュウジもそこそこ人気はあるからユウ君の配信に出たらチャンネル伸ばすのに役立つと思うからさ!』
「カケルさん……はい、ありがとうございます! それじゃあ是非ともその計画でお願いします! あ、それとコラボ配信をする場所は何処でしますか?」
『うん、わかった! それじゃあ場所は俺達の事務所でも大丈夫かな? 俺達の事務所は東京なんだけどこっちの方まで来れるかな? あ、もちろん電車代とかそういうのは全部こっちが出すよ!』
「はい、電車代を頂けるのなら全然東京まで行けますよ!」
『了解! それじゃあ後でユウ君が空いてる日にちをLIMEで送ってくれると助かるよ。あとは電車代とかそういうのを計算しないといけないから、ユウ君のチャンネルの撮影スタッフとかがいるようなら何人いるかも併せて教えておいてくれると助かるよ』
「はい、わかりました。それじゃあ後で確認して改めて連絡しますね」
『うん、わかった。それじゃあ改めてコラボ配信出来るのを楽しみにしてるよ!』
「はい、こちらこそです!」
という事でこうして僕はカケルさん達のチャンネルとコラボ配信をする事が決まっていったのであった。
そしてそれから数時間後の晩御飯時。リビングにて。
「……という事でカケルさん達とのコラボ配信が決まったんだけど、良かったら浅香も行かない?」
「え、私も行って良いの?」
「うん、もちろんだよ。というか僕が配信するの本当に久々だし、ちょっとサポート役として浅香には居て欲しいんだ。だからどうかな?」
僕はリビングで晩御飯を食べながら浅香にそんな話をしていった。
カケルさんは撮影スタッフにも電車代を支給してくれるとの事だったので、僕のチャンネルのサポートをしてくれてる浅香に良かったら一緒に行こうと誘ってみたんだ。
「うーん、まぁお兄ちゃんが来てほしいって言うんなら全然お手伝いをしに行くよ。それじゃあ撮影機材とパソコンの用意は私の方でしておくね。何かお兄ちゃんの方で必要な物があったら事前に教えてよ?」
「わわ、そんなに手伝ってくれるなんて凄く助かるよ! ありがとう、浅香! それじゃあ何か必要な物があったら浅香にすぐ連絡するね!」
「うん。あ、そうだ。それじゃあ久々に東京に行くんならさ……せっかくだし雪人君のお見舞いにも行かない? また雪人君が元気になるようなお土産でも持って行ってあげようよ」
「お、それは良い案だね! うん、せっかくだし雪人君のお見舞いにも行こう! それじゃあ後でその件についてルリさんに連絡を入れておくね!」
「うん、わかった。それじゃあよろしくね、お兄ちゃん!」
「うん!」
という事で僕達はカケルさんの配信に出るために久々に東京に行く事になったので、せっかくだから雪人君のお見舞いも一緒に計画していった。




