34話:な、何いってんだよ!?(スザク視点)
とある日の夕方。
「はー、マジで気持ち良かったわー!」
今日も俺はSNSを使って冒険者になりたての可愛い女の子相談に乗りながら楽しくエッチを楽しんでいった。
ちなみに今日のお相手はミキちゃんという二十一歳の女の子だ。SNSのプロフ写真通りの胸がめっちゃデカくて最高な女の子だった。
「ふふ、それなら良かった。あ、それじゃあちゃんと約束通り、私を事務所に入れて貰えるように推薦してよー?」
「あぁ、もちろんもちろん。ミキちゃんは凄くセンスあるし、ちゃんと推薦出しとくよー」
「ふふ、嬉しい。それじゃあ同じ事務所に入ったら沢山コラボ配信とかしましょうね?」
「うんうん、ミキちゃんとはコラボ配信も沢山やってきたいな。でもコラボ配信だけじゃなくて、こういうエッチな事もこれからもやっていきたいなー?」
「あん♡ もう、えっちなんだから。ふふ……もちろん良いわよ」
という事で俺はラブホのベッドの上でミキちゃんの胸を揉みながら、楽しくピロートークに花を咲かせていった。
(いやー、それにしても今日の女の子はマジで超大当たりだったな!)
ミキちゃんは顔付きめっちゃ良いし、スタイルも抜群だ。それにエッチも上手いし、喋りも上手くてマジで楽しいという完璧過ぎる女の子だった。ちょっと前に遊んだあの地雷系のクソ女とは全然違うわ。
ちなみにちょっと前に遊んだあの地雷系のクソ女はメンヘラ過ぎて事務所に凸ってきたり、久々に会ってみたらすぐに癇癪を起して俺にブチギレてきたりとか色々とヤバかったので、迷惑だから二度と絡んでくるなと言ってSNSは全部ブロックしておいた。
アイツは顔と胸だけはめっちゃ良かったのに、性格がメンヘラ過ぎてマジで終わってたよな。それにエッチも全然上手くなかったしマジで最底辺のクソ女だったわ。
まぁあの地雷系女をブロックしたせいでオフパコ相手が一人いなくなってしまったというデメリットもあったんだけど、でも新しいオフパコ相手は今もSNSを駆使してどんどんと増やせているから何も問題はない。
というかここ最近はミキちゃんみたいな可愛い女の子と毎日のようにオフパコが出来てるしな! はは、何だか最近は最高すぎる日々がずっと続いているよなー!
「あ、そうだ。そういえば最近東京ダンジョンのアストルフォにワイバーンが出現したんだって。スザク君はその事知ってた?」
「ふへへ……って、え? へぇ、そうなんだ? いや俺は全然知らなかったよ。はは、そりゃあ怖いなー」
「うん、そうね。アストルフォと言えば初心者向けのダンジョンなのに怖いわよね」
最近のオフパコを思い出しながらニヤニヤと笑っていると、急にミキちゃんは東京ダンジョンについての話題を出してきた。どうやら最近アストルフォにワイバーンが出現したらしい。
俺は全く知らない感じでそう返事を返していったんだけど、でも俺はその件の事は知っていた。だってワイバーンを召喚したのは……俺なんだからさ。
あのアストルフォというダンジョンは滅多に人が来ないダンジョンで有名だった。そしてそんな過疎ダンジョンに“如月ルリ”は毎日籠っているという情報を俺は持っていた。
だから俺は“如月ルリ”とかいうクソブス女に痛い目に合わせるために、金曜日の深夜にアストルフォに入ってワイバーンを召喚しておいたんだ。
そうすれば翌日にあのクソブス女がアストルフォに入ったら確実にワイバーンと遭遇する事になるはずだからな。
それでちょっとでも痛い目に遭えばあのクソブス女もBランクの俺にコーチング役を頼みこんでくると思ってそんな事をしていったんだ。
(あ、でもそういえばあのクソブス女はどうなったんだろ? ちゃんと痛い目に遭ってくれたかな?)
ここ最近は毎日オフパコで忙しかったからそういう冒険者系のニュースは全然調べられてなかった。だからあのクソブス女がどうなったか知らない。
という事で俺は当事者でないフリをしながらミキちゃんに詳しい話を聞いてみる事にしていった。
「あはは、確かに初心者向けのダンジョンにワイバーンが出現するなんて怖いよな。あ、そういえばワイバーンの被害とかは何かあったのかな?」
「あぁ、えっとね、ファーストライブ所属のライバーさんが被害に遭ったらしいよ。詳細はまだ全然調べてないんだけど、でも足に大きな怪我を負ったっていうのはチラっと聞いたよ」
「ふぅん、そうなんだ。はは、そりゃあ心配だなー」
どうやらあのクソブス女は足に大きな怪我を負ったらしい。はは、良い気味だな! マジでざまぁ過ぎるぜ!!
そして今回の件であのクソブス女は自分の力不足を痛感した事だろうし、近い内に俺にコーチングを頼んでくるに違いないはずだ!
そしたら俺はもちろん快くコーチングを引き受けてやるつもりだ。でも報酬として必ずアイツのエロい身体は全力で頂くからな! ぷはは、今までの鬱憤も溜まってるしマジであのクソブス女は毎日ブチ犯してやるぜー!
「うん、本当に心配だよね。でもギルドの方でしっかりと調査が行われてるらしいんだけど、どうやら誰かが召喚魔法を使ってアストルフォにワイバーンを呼び出したらしいんだってさ」
「あははー……えっ? こ、今回の件ってギルドが調査してるの? と、というか魔法が使われた形跡ってわかるもんなの?」
「? そりゃあ召喚魔法は“危険魔法”に指定されてるからね。危険魔法は使用された形跡をギルドで調査出来るようになってるよ? そんなの冒険者になる時の講習で皆習う事でしょ?」
「えっ? そ、そうなの!?」
俺はそんな事全く知らなかったのでかなり驚愕としていった。俺ギルドの講習なんて全部寝てたからそんなの知らねぇよ!?
「え、うん、そうだけど? ってか何でそんなにビックリとしてるのよ? もしかして知らなかったの?」
「えっ? い、いや、全然余裕で知ってたけどさ! で、でも何でギルドはそんな小さなダンジョンについての調査なんてしてるんだよ?」
「? どういう事? 普通に考えたら調査は普通するに決まってるでしょ?」
「は、はぁ!? いや何でだよ? ギルドはそんな小さなダンジョンの調査をしてる程暇な組織じゃないだろ? もっと他にやる事いっぱいあるだろうに……な、何でそんなしょうもない事の調査なんてしてるんだよ!?」
「え、えっと、いや本当に何を言ってるのよ? 今回は“危険魔法”に指定されてる召喚魔法が使われてファーストライブ所属の冒険者が怪我を負ったのよ? そんなのどう見ても犯罪行為が行われたって事なんだから厳密に調査されるに決まってるでしょ?」
「え? は、犯罪? 何いってんだよ? たかが召喚魔法をしただけで……」
「いやいや、さっきも言ったように召喚魔法は危険魔法の一つに指定されてるのよ? そんな危険魔法を人を傷つけるために発動した人がいるなんて凄く危ない状況だし、犯人を早く捕まえないと同じ被害に遭う人がこれからも沢山出てきちゃうかもしれないでしょ? だから今冒険者ギルドとファーストライブが合同となって犯人を血眼になって探してるって話よ」
「えっ!? そ、そんな馬鹿な!?」
俺はミキちゃんの聞いて一瞬でゾっとしていった。俺は軽い気持ちで召喚魔法をしただけなのに……な、なんでそれだけで犯罪者扱いされなきゃなんねぇんだよ!?
い、いやマジで意味わかんねぇよ!? 俺は何にも悪い事してねぇのに……!
「うん? どしたの? 何だかスザク君……顔が青くなってるけど?」
「え? い、いや、別に何でもないよ!」
「ふぅん? ま、別に何でも無いんならいいんだけど」
ミキちゃんは俺の顔を見ながらそんな事を言ってきたので、俺は慌てながらも何でもないと言って誤魔化していった。
(こ、こんな事になるなんて……俺は軽い気持ちであのクソブス女を痛めつけようと思っただけなのに……!)
俺は内心でめっちゃ焦りながらも、俺が召喚魔法を使ったという事が誰にもバレないよう全力で祈っていく日々が始まるのであった……。




