第29章「花火大会(前半)」
(タイガ)「文化祭終わっちまったな……ケイ、フィオナ!なんだか寂しいぜ!」
(フィオナ)「来年にはもう学校いないから最後の文化祭だったものね!でも楽しかったわ!」
(ケイ)「ああ!俺もなんだかんだ楽しかったよ!そして来週からは俺達いよいよ騎士だもんな。」
ある日の学校での昼休み、いつもの屋上で3人はそんな話をしていた。文化祭が終わり、いよいよ学生生活が終わろうとしていた。そんな中タイガは何か思いついたようだった。
(タイガ)「そうだ!最後に3人で何か思い出つくらねーか?俺、おまえらと文化祭の打ち上げいけてねーしな!どうだ?!ケイ、フィオナ!」
(ケイ)「ああ!それいいな!フィオナは?」
(フィオナ)「私も賛成!でも今週何かイベントあったかしら?」
(タイガ)「そうだなー!お!今携帯で調べたら出てきたぞ!土曜日18時半からカーラ橋の近くで花火大会やるみたいだぜ!屋台もあるみたいだな!どうだこれ!?」
(フィオナ)「秋の花火!!えっ!いいじゃない!いきましょ!」
(ケイ)「そうだな!屋台もまわりたいと思うし17時にカーラ橋集合でどうだ?」
(フィオナ、タイガ)「賛成!!」
こうして今週の土曜日にケイ、フィオナ、タイガの3人は花火をいくことになったのだった。
花火大会当日、ケイ、フィオナ、タイガがカーラ橋に向かっていた一方でトラモント城にはアイリスとアクアが遊びにきていた。というのアイリスが3人で花火を見に行かないと誘ったからである。
(アクア)「シルファー?!元気ー?!」
(アイリス)「来たわよー!」
(シルファ)「アイリス!アクア!」
(アクア)「まさかこのメンバーで花火にいくことになるとはねー!思いもよらなかったわよ!」
(アイリス)「まぁたまには女3人で遊ぶのもいいじゃない!じゃあカーラ橋向かいましょ!」
(シルファ)「そうですね!花火は18時半からのようですし、それまで屋台をみてまわりましょ!」
(アクア)「いいわねー!賛成ー!」
そしてシルファ、アイリス、アクアもカーラ橋へと向かうのであった。
時刻は17時半、季節が秋ということもあり日が沈むのも早くなりつつあった。カーラ橋には提灯の光と共に沢山の屋台が立ち並び人が賑わっていた。そんな中、ケイ、フィオナ、タイガは屋台をまわり食べ歩きを楽しんでいた。
(タイガ)「うんめぇぇ!やっぱこういう祭最高だな!」
(フィオナ)「本当にねー!お酒が進むわー!もう10杯めよ!!」
(ケイ)「相変わらず酒強いな!フィオナは!」
(タイガ)「あ、そういえば!姫様との打ち上げどうだったんだよ?酒場行ったんだろ?」
(ケイ、フィオナ)「……」
ケイとフィオナは顔をあわせてうなずいた。
(フィオナ)「ほ、本当に楽しかったけど姫様に酒を飲ませたらダメだということがわかったわ……」
(ケイ)「そ、想像以上にお酒弱いみたいでな……あれはうん!凄かった……」
(タイガ)「そ、そうか!」
ケイとフィオナが悪夢を思い出したような顔をしていたためタイガはこれ以上は言及しなかった。
一方シルファ、アイリス、アクアも屋台をまわり楽しんでいた。
(アクア)「いいわねー!風情があるわー!」
(アイリス)「こういうところのご飯って美味しくかんじるわよね!何か食べない?!」
(シルファ)「いいですね!私クレープ食べたいです!」
(アクア)「私は焼き鳥ー!!」
それからシルファがクレープ、アクアが焼き鳥を食べている中、アイリスは人混みの中、見覚えのあるメンバーが前からやってくることに気づいた。
(アイリス)「チームネクサス!!」
(シルファ)「えっ?!」
(アクア)「おー!本当だ!おーい!」
アクアがケイ、フィオナ、タイガに手を振り、3人はシルファ、アイリス、アクアだと気づき合流したのだった。
(ケイ)「姫様!いらっしゃってたんですね!!」
(シルファ)「は、はい!この間は送っていただきありがとうございました!……恥ずかしいです。」
(フィオナ)「でも無事元気そうでよかったです!まさか姫様がきてるとは驚きました!」
(タイガ)「それにアイリス様、アクア様まで!今日は3人で花火きてたんですか?!」
(アクア)「そうよー!私はアクア=アズーロ!よろしくね!」
(アイリス)「まさかこんなところでチームネクサスにあうなんてね!あ、私の自己紹介もまだだったわね!私アイリス=セレナータ!11月からあなたたちは私の部隊よ!よろしくね!」
(ケイ)「よろしくお願いします!ケイ=リュウセイです。」
(フィオナ)「フィオナ=トキハです!お会いできて光栄です。」
(タイガ)「タイガ=シルバーです!11月から頑張ります!」
(アクア)「そうだわ!せっかくだし6人で花火一緒に見ない?!」
(フィオナ)「えっ?いいんですか?」
(タイガ)「俺たちは大歓迎ですけど……」
(アイリス)「大丈夫よ!一緒にみましょ!」
(アクア)「あと今日はプライベートなんだしお互い敬語とかなし!!私はアクアでいいわよ!」
(アイリス)「そうね!私も気を遣われるの好きじゃないしアイリスでいいわ!」
(シルファ)「ふふ!いいですね!親睦深めましょ!」
こうして6人で花火を見ることになったのだった。




