レン君アウトデスヨ
いつもありがとうございます。
遅くなりました
そうなれば不満に思う輩もいるようで。
「ずるいっす」
そうぼやいたのはレンである。因みにレンは魔獣に嫌われている方だ。
今までが今までだから仕方ない、それは分かるとレンは言うが、それでも納得が出来ないらしい。
「俺はウサ耳嬢のペットに絶対危害くわえないっす!!」
「そういう問題じゃねぇんだよ」
レンはある意味安全である。だが、それとこれは別だ。特例を一つ認めてしまえば、どうやっても守りにくくなる。それがジャッジの言い分だ。それには「カエルム」メンバー全員が同意している。
「いっそ『深窓の宴』抜ければ?」
「……だって抜けたらクィーン様の修行受けれないじゃないっすか」
リリアーヌの一言に一瞬考えたようだが、レンはそう返した。クィーンの受け持つ修行は何も「深窓の宴」にいなくとも受けれるはず……である。
その疑問が全員の顔に出ていたのか、レンはへらっと笑った。
「クィーン様の修行って、『深窓の宴』でやるのが一番厳しいっす」
思い出しただけでも興奮するらしい。その顔が何とも気持ち悪い。
「俺はクィーン様に罵って欲しいだけっす! それ以外何もないっす」
「色々アウトだ! 阿呆!!」
ディスカスがとうとう切れた。カナリアがいなくてよかったと思うしかない。
「……ジャッジさんよりもアウトな人っているんだね」
「リリアーヌ、どういう意味だ」
「そのまんま。み……カナリアちゃんラブじゃなくてよかった」
「あ、俺ウサ耳嬢の親衛隊に入ってるっすよ」
いつの間にそんなものが出来ていたのか、と問いただしたくなる。
聞けば、シュウが暴走をし始めた頃かららしい。……同じギルドにいるのに、その辺りどうなのだ、という突っ込みは方々から出てくる。
「うちのギルド内からもそれなりにいるっすよ。大半がサブマスの状況を親衛隊に流してたっす」
「とうとうギルドメンバーにまで嫌われたのか?」
「とも違うっす。一部ではサブマスもウサ耳嬢を愛でたいのかって話になったくらいっすから」
その言葉に、ジャッジとイッセンから殺気があがった。
「阿呆が、最後まで話聞けや!」
こういうのを抑えるのも、ディッチの役目である。
「まぁ、ウサ耳嬢がサブマスを怯えつつ避けている時点で、親衛隊に所属するギルメン全員、『ウサ耳嬢とサブマスの間で何かあったな』って分かるっすよ! 取り持って何か出来るというレベルじゃないってのも! なんで、ウサ耳嬢にはサブマスのこと気にしないで楽しんで欲しいって言うやつと、サブマスもウサ耳嬢をニアミスしなきゃいつも通りじゃね? って言うやつもいて、双方とも二人を会わせなきゃいいんだ、ってなっただけっす!!」
一応あれでまだ慕われているらしい。不思議なものである。
「俺はクィーン様の修行がしたいだけっすけど」
最後に呟いた言葉が色々と台詞を駄目にしていた。
レンェ
お前が出てくると話が...( = =) トオイメ




