第97話〜尊い?いや〜
それではどうぞ
「楽しかったね、優成くん」
「入る!って言われた時はびっくりしたけどね…」
ご飯を食べようと外に出たら海莉が待っていた。早いなぁ。
「え〜、だってやりたくなったんだもん…」
ダメ…?みたいな目をしてらっしゃるけど、ダメなんて一言も言ってない。びっくりしたって言っただけだからね。
「今後も乱入していい?」
「いいけど……大丈夫なの?」
あんまり仲良すぎるとファンが怒るんじゃないかなと思うんだけど……
「大丈夫じゃない?むしろほら、最近はてぇてぇとか言われるぐらいだし」
私他に男居ないし…と言う海莉。その言い方だと別の意味に聞こえてしまう。こっちをチラチラ見るな!
そもそもてぇてぇって何??そんな日本語あったっけ?
「日本語だよ。V同士が仲良くしてる状況とかに使われる事が多いかな?ほら、カップルっぽいやり取りしてる時とか…」
あー、確かに言われてみると最近そういうの切り抜かれてるのが多いな。しかも結構反響あるらしいし。
ただそれがてぇてぇって言われるとは…知らなかったな。
「尊いが訛った感じ?なのが語源って言われてるのはどっかで聞いたことがあるかな。それで増えるファンも多いからむしろ得まであるんだよ!」
だから優成くんも配信に乱入したりしていいんだよ!という海莉。
「さすがになぁ……一緒に配信とかならまだいいけどいきなり入るのは…」
失礼じゃない?迷惑かけそうだし…
「そういうとこしっかりしてるのはいい所だね。…じゃあ今度2人で遊ぼっか!」
何故か2人でを強調された気がするけど多分気のせいだろう。きっと。
「じゃあ今話題のホラゲーでも今度やろっか」
ちょうど気になってるのがひとつあるし。
「ホラゲーは……守ってね?私叫ぶから…」
「そりゃ楽しみだなぁ。」
そう言いながらリビングに進みご飯を食べる準備をする俺たち。……叫んでる所、早く聞きたいね。楽しみだな〜
「はやく準備手伝って!」
「おっと…りょうかい。」
余計な事を考えたら怒られそうだ。お腹も空いたし、さっさと食べようかな。
「ん〜……」
ご飯も食べ終わって部屋に戻った頃、そういや宿題って言われてたなぁと思い出したので先にランクマッチで気を付けることなどを調べていた。
どうやら、生き残ることでポイントが貰えるらしい。それから敵を倒した時にも貰えるようだ。
とはいえ敵を倒した時のポイントにはちゃんと上限があり、その上限を取りつつ1位を取れればかなりの数のポイントが貰えるようだ。普段のマッチより判断力や連携は大事になってくるから気を引き締めてやらないといけないな。
今すぐにでもやりたいんだけど…明日でいいか。どうせなら配信してる時にやりたいしな。明日の昼間にこっそりやることにしよう。
それから海莉とのホラゲー配信は……いつにしようかな。海莉が暇な時にやることにしようかな。ある程度そっちは勉強しといた方がスムーズに出来ると思うから勉強はしておこう。
「…ん?DMが来てるな。かりんさんからか」
内容を確認する。…んーと、お疲れ様でしたの連絡か。あとはいきなり入ってごめんなさいって謝ってきているが、だめなら断ってるし結果楽しかったら大丈夫だ。
そういや、最近はかりんさんの声聞いても震えなくなったな…かりんさんにも慣れたのかもしれない。
「お疲れ様でした!楽しかったのであんまり気にしなくてもいいですよ〜!」
こんな感じで返信しておく。やっぱり一人でやるのも楽しいが、色んな人とやるゲームも楽しいね。
………っと、眠気が……まだ寝るには早いんだけどな。
……んぅ……おやすみ……
宿題会次になりましたすみませんでしたあああ
それではまた次のお話で会いましょ〜




