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第91話〜海莉のことを〜

それではどうぞ〜

「ここですね」


ダンスも終わり、お腹が減ったのでご飯にしようと案内された先は……普通のレストランだった。

安心した。いやそもそも心配はしてないんだけどさ。


「お肉からパスタや野菜等色々置いてあるし、食べたいものをどうぞ。」


ビュッフェと言うらしく、好きな物を皿に取り分けて食べるらしい。こういう形式があること自体は知ってたが来るのは初めてだ。


「先に行ってきていいのよ、私は荷物を見てるから。」


綾香さんのその言葉に甘えて取りに行く。凄いな、フルーツまであるのか。


とはいえ調子に乗って取りすぎて食べ切れないと勿体ないから、そこだけ注意しなきゃな。


肉と野菜を取って、後は……ご飯もあるのか。カレーもあると。ご飯を入れたいが、一旦置いてからの方が良さそうだな。


そうして1度置いてからご飯と飲み物を入れて、再び戻る。


「すみません長いこと。」


「気にしないで、じゃあ私も取ってこようかな」


そうして綾香さんも色々取って帰ってきた。


『頂きます。』


声を揃えてそう言う。…あ、肉美味いな。


「美味しい?」


「ええ。とても美味しいです。」


「良かった。…所で、生活の方はどう?」


「特に困ったことは何も無いですよ。毎日楽しいですしね」


最近は配信が…出来てないことは無いのだが、配信以外の事がかなり多いからな。落ち着いたらゆっくり配信がやりたいというのもあるけど。


「楽しみにしていますよ。あなたの配信は私も見てるし」


「損はさせないように頑張ります……」


「程々にね。無理はしないのよ?」


それはわかってるつもりだし、何より無理しようとしても海莉が止めるだろうし。だから無理していいという訳でもないので気を付けるようにはしてるけど。


「後は年末何か予定がある?」


「年末?…いえ、特には無いですが」


実家に帰る!とかも俺は帰りたくないし。まぁ海莉は実家に帰るかもだがそれについて行く訳には行かないから、俺は普通に家でゆっくりすることになるんじゃないかな。


「そうね、海莉は多分帰ることになるから…ついて行ってあげたら?多分ついてきて欲しいと思うよ」


海莉がついてきて欲しいのなら行くけど、聞いてみないと何も言えないな。


「あ、そうそう。この間海莉とデートしたのよね。」


「なんで知って…いや海莉から聞いたんですね。」


「あの子、凄い喜んで連絡して来たから。」


なるほど。そこまで喜んでもらえたなら頑張った甲斐はあったな。


「それで、海莉の事はどう思ってるの?」


うーん、女の子としてって事なんだろうか?あ、あってるみたいだな頷いたし。


「可愛いし優しいし何があっても助けてくれるし良い人だと思いますよ」


「……恋愛対象としては?」


「あんまりそういう目で異性を見た事が無いので現状はなんとも。」


正直に答える。後は裏切られたり、捨てられたりするのが怖いというのも無いわけじゃない。海莉に限ってそんなことは無いから大丈夫だとは思うんだけどね。


ただ別に意識出来ないかって言われるとそうでもなくちゃんとそういう目で見れる、と思う。意識次第だろうね。


1度意識して好きになったら、俺は多分それ以外の人を見れなくなると思う。まぁその好きの気持ちがまだよくわからんわけですけど


「なるほど…これは海莉、少し大変そうかな」


「…?何がですか?」


「私の口から言うわけに行かないから、自分で気付いてあげて。」


大変なのか……もっとよく海莉を見ろ!ってことなのかな。


その後も私生活から仕事から、色々な話をしながらご飯を食べ進めて行った。

優成くんではありませんが、まぁ私も読んでくれる人に損はさせないように頑張らなきゃなぁ…とは思っています。応援してくれるととても喜びますよ!


それではまた次のお話で会いましょう〜

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