第79話〜聞いてみる?〜
それではどうぞ〜!
「んー……わからん……」
分からん。マネージャーに聞いたが、ご自分で考えた方が喜ばれますよって言われた。アドバイスくらいくれてもいいじゃないですか……
わからんから一旦考えるのをやめよう。きっとそのうち思い浮かぶだろう。
そんなことを思いながら配信準備をする。まぁまだ時間じゃないけど準備だけはしとかないと。
最近は配信での話題なんか考えなくても出るようになったが、前まではちゃんと話題を考えないと無言の時間が出来たりしてたのでその分の時間だったりもする。
……っと、準備完了だな。時間まで何しようか……
…考えるか。世の男性諸君はこういう時どこに行くんだろうねほんと。男性の友達がいないのがこういう時に悔やまれる。
「お、始まった始まった。こんばんはみんな」
時間になったのでLIVEを開始する。悩みはあとでゆっくり考えるとしよう……
「さてさてみんな、動画は見た?」
【コメント欄】
・良かった!
・毎日聞いてる
・第2弾も待ってる
「毎日聞いてくれてるのか、嬉しいねありがとう。ちょっと色々あって詳しくコメントまで見れてないんだけどこれ終わったら見てくるね」
せっかくコメントしてくれるわけだからね、ちゃんと見ないといけないし。見れてないんだけど。
「色々あったけどそんな悪い事じゃないから大丈夫だよみんな」
心配の声が多かったのでそう言う。…母親はともかく、誕生会は悪い事じゃないし。母親はともかく。
その後は日常の会話から始まり、次はあれしようと思ってるんだよね〜とか最近ハマってる事ある?とかいつも通りに話していく。
そして……終わり際だろうか。かりんさんがコメントしてくれていることに気がついた。
「あ、コメントしてくれてたのか。見逃してた!」
【コメント欄】
・無視されているのかと…わたくしかなしいですわ
「いや、無視してないしてない。ほんとに気がついてなかったんですごめんなさい」
・仕方ないから許してあげますわ、わたくしはやさしいので
「優しい人は自分で言わな…なんでもないです、かりん様万歳!」
・よろしい
「よし、じゃあ終わろうかな。お疲れ様みんな〜」
【コメント欄】
・お疲れ様ですわ
・おつー
・おつおつー!
いやー、それにしても…まさか気がつかないとは。コメントの流れが早くて追いきれてない証拠だな。もっと頑張らねば…!
そう考えた時、ふと脳裏に1つ考え事が過ぎった。……あれ?かりんさんに聞いてみるのありじゃね?と……
読んで下さる皆様が優しくて有難い限りでございます。これからも頑張りますので応援よろしくお願いします!
それではまた、次のお話であいましょう〜




