第69話〜母親〜
それではどうぞ!
「よ〜し終わったー!」
何が終わったのかと言うと動画である。ASMRのやつな。
2回目だし、テロップを入れる訳でもないし、今回は早めに終わった。
マネージャーには連絡してあるのであとは投稿するだけなんだけど……明日にしようかな。
今日はLive配信する予定の日だし…する予定のない明日に投稿した方がいいんじゃない?ということだ。なるほど納得。
そういうわけで明日にするけど……って、インターホン鳴ったな今。
「は〜い」
「あ、宅急便です〜。サインお願いします〜」
ありがとうございました〜と去っていく宅急便のお兄さん。……今日宅急便多いな。既に3回目なんだけど……
全部海莉だし。事務所、送りすぎじゃない?まあいいけど……
「あ、ありがとう。ごめんね何回も」
「いいけど……何、この大量の荷物。」
「まだ秘密。もう少ししたらわかるよ。」
じゃあそのもう少しを楽しみにしておくとしようかな。一体なんなんだろう……って、またインターホン鳴った!?
「郵便です。…佐久間優成さん、ですか?」
「え?ああ、はい。そうですけど……」
俺宛に郵便らしい。珍しいこともあるもんだ。俺に郵送してくる人なんて……
そう思いながら送り主を見る。……刑務所…?ああ、母親からか?……いや、そういう訳じゃ無さそうだ。
どうやら1度、母親の処遇やらに関して話がしたいから来てくれってことらしい。引き取り人が〜みたいな話か。確か海莉がしてたな。
完全に忘れてたけど丁度いい。1度母親と話す機会にもなるし、引き取るつもりは無いと向こうに伝えることもできるし。
「どうしたの?そんなに難しい顔して」
「あー、実はな……」
話した。こういう時の海莉は凄く頼りになるからね。
「なるほどなるほど。確かに行かなきゃだね。ついて行ってあげれればいいんだけど…」
「流石に無理じゃない…?」
「だよねぇ。……知り合いの弁護士に援護頼もうかな。多分弁護士なら行ける…と思うし。」
それも申し訳ないし、1人でも行けると思うんだけど……
そう言ったら何が起こるかわからないから詳しい人がいた方がいいの!と言われた。それは確かにその通りだけども……
まあありがたいのは確かだし、甘えようかな。…こっちでもある程度勉強して、覚悟しておこう。
母親は俺を相当に恨んでいるはずだ。そういう人間だからな。自分が悪いことは全部棚に上げて何もかも俺のせいにするようなやつだ。何を言われても動じないようにしておかないと。
…ついでに父親のことも聞いてみようかな?
ブックマーク欲しいなぁ…|´-`)チラッ
はい、ふざけるのはやめますね。とはいえブックマーク欲しいのはほんとです…モチベになるんでほんとに。
それではまた次のお話であいましょう〜




