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第68話〜疑問はない〜

それではどうぞ!


…短くてすまん!

「ただいま〜」


「おかえり〜」


どうやら帰ってきたようだ。…そろそろ帰宅すると連絡があったから一旦編集作業は中断してある。


「あ、これだけ冷蔵庫入れてくれない?」


「いいよ…って、なにこれ?」


「シュークリームだって。なんか貰ったから後で2人で食べようね」


シュークリームか…美味しそうだな。しっかり冷蔵庫にしまっておこう。


そうしてお疲れモードの海莉にお茶を出して労う。…結構疲れてるから大変だったんだろうな。


「ありがと。……お留守番はちゃんとできた?」


「だからおかんかって。」


小さい子供じゃないんだからそれぐらい大丈夫だ。…まぁ確かにちょっと暇な時間はあったけど解決したしね!うん。


「そっか、よかった。寂しくて寂しくてどうしようもなかったらどうしようかと……」


子供かっ。……いや、割と寂しかったのは事実だけども。


「可愛いな〜よしよし、帰ってきたぞ〜」


「なんかテンション…高くない?」


「そんな事ないよ?よしよし〜」


やっぱり高いよね?…疲れてるのかな。お疲れ様海莉。ゆっくり休んでね……


「あ、そうだ。また来週来てくれって言われたから来週もいってくるね。」


「はいよ、頑張ってね」


色々と忙しいみたいだ。俺の方はマネージャーが


「グッズやらなんやらでもう少ししたらバタバタすると思いますが、すぐ落ち着くと思いますよ。」


と言っているのでそこまで忙しくならずに済みそうなんだよね。


「お腹空いた〜……何か食べた?優成くん」


「いや、まだ何も食べてない。…何食べる?」


「何でも〜……」


じゃあ用意してあった肉じゃがでも出しましょうかね。一応作っといたのだ。


「ほい。どーぞ」


「頂きます。」


すぐに用意ができたのでそこまで待たせることなく出すことが出来た。


「ん…美味しい。」


「よかった。」


やはりそう言って貰えるのは嬉しいな。美味しそうに食べて貰えると何よりだ。


「ふう…ご馳走様でした。」


「お粗末さまでした。」


「やっぱり美味しいなぁ。」


そんなに褒めても何も出ないぞ。出るのは俺の好感度だけ。


「それ貰えるなら充分じゃない?」


「海莉はもう既にカンストしてるよ。」


「そっか〜!嬉しいな〜!!…あ、そだ」


事務所からちょっと荷物届くと思うから、私居ない時お願いねと海莉に言われる。試作品とかかな。


俺はわかったと返して、食後のデザートにとシュークリームを出す。なんの疑問も抱かずに。

それではまた次のお話であいましょう

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