第65話〜欲しいもの?〜
それではどうぞ!
「ふ〜ん…なるほど。大変だったね」
まぁ今更あれぐらいでは驚かないけどな。今まで色んなことがあったし。前までなら死んだ目と諦めの気持ちで許してた可能性はある。
別に暴言は暴力を振るわれたわけではないし。傷付いてないからセーフ!
「ほんとに傷付いてない?」
「ついてないついてない。大丈夫だよ」
生徒会長と話してたら傷ついてた可能性はあるけど話しかけてこなかったしな。
「何はともあれ、これで心置き無く転校できるね」
確かにそうだな。…元々転校はする気だったけど。
「あ、そうだ優成くん!明後日私1人で事務所に行ってくるから」
ついでにちょっと買い物もしてくるけど…と呟く海莉。
「ああ、そうなんだ。気を付けてね?」
「うん。…夜ご飯までには戻るようにするけど遅くなるかもしれないから、先に食べててもいいからね」
先にってことは食べずに帰ってくるのか。だとしたら待とうかな、1人で食べるより2人で食べた方が美味しいし。
「そんなこと言われたら早く帰ってこなきゃだね。頑張るね!」
「いや、無理せずゆっくりでもいいからね。…ところで買い物って何か買うの?」
ちょっと気になったから聞いてみる。
「外に出る時に使う鞄を買い換えようかな〜って。前から欲しかったものがあるからさ」
「そっか。買えるといいね」
「そうだね〜買えたらいいなぁ…。ところで、優成くんは欲しいものとかないの?」
あんまり欲ないけど…?と聞いてくる海莉。たしかにあまり欲しいものは思い浮かばないな。…友達とか?
「優成くん……」
「そんな悲しそうな目で見るな、頭を撫でるな。冗談、冗談だから。」
海莉がいればそれでいいと思ってるのでほんとにただの冗談だ。
「そうだな〜…服とか?もうすぐ冬だし…」
夏服はいくつか持っているが冬服は全くないんだよね。だから買いに行かなきゃいけないし、欲しいものと言えるかもしれない。
「服かぁ、なるほど。…ちなみに、ほかにはないの?」
「んー…特には?欲しいな〜!って思うほど欲しいものは今の所ないし…」
そもそも本当に欲しくなったら余程高くない限り自分で買うし…
ある程度のものなら普通に買えるぐらいには収入が入る予定だ。まだ先になるけど。
「そっか、確かにそうだね。…友達は買えないけど」
「うるさい。別にいなくても困らないし…寂しくないし……」
よしよし、私がいるからね〜と撫でながら慰めてくる海莉。…ほんとに寂しくないからね!?
友達は非売品です…
それではまた次のお話であいましょう〜




