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第53話〜唐突な旅行〜

それではどうぞ!


…短くてすまん!

「え?」


「だから旅行!行きたいな〜って思って!」


いや聞こえてたけど…あまりにも急すぎない?そんな素振りもなかったじゃん?


「行きたいと思った時に旅行するべきなんだよ!心の赴くままに!」


「まあ、別に行くのはいいんだけどどこ行くの?」


「んー…決めてない!」


「決まってないんかい」


てっきり行きたいところでもあるのかと思った。これから決めるのかな?


「そう!これから決めるの!…だからどこか行きたい所ないかなって」


「特にないかな…」


旅行なんてしたことも無い。修学旅行?お金かかるじゃん。


「じゃあ私が決めちゃうから!いいよね?」


「うん。お任せするよ。」


ノリノリで探し出す海莉を見ながら、海莉が楽しいならそれでいいかなと思う俺だった。


「優成くんが嫌がっても知らないからね」


「俺が嫌がるような所に海莉は行かないでしょ」



なんて言うやり取りが昨日にあってですね……


何故か今現在、私は飛行機に乗せられています。……なんで?


「そりゃ移動するためだよ」


「それはそうなんだけど…朝早く起こされたと思ったら飛行機に行き先も言わずに乗せられた身になって欲しい。 どことなく不安…」


「大丈夫大丈夫、落ちたりしないから。行き先はすぐわかるよ!」


快適な空の旅だね〜と言いつつ優雅に紅茶を飲む海莉。ほんとに大丈夫かね、墜落しないかな…


「もう着陸だし大丈夫だよ。ほら、シートベルトして」


「思ったより早いな。…ほいほい」


墜落しなくて済みそうだ。以前はともかく今はまだ死にたくないのでな…



「んで、結局どこなの?」


飛行機から降りて荷物を受け取るまでの間に聞いてみる。どうやら大阪に来たらしいが……


「んーと、1日目は海遊館に行こうかなって」


海遊館?水族館みたいなとこだっけ…


「みたいなとこ、って言うより水族館だね。海遊館って名前の水族館。」


ただ、規模がかなりでかいけどね?と言う海莉。


「それで、2日目は?」


「USJに行こうかなって。3日目に色々食べたりお土産買ったりして帰ってくるみたいな」


2泊3日なわけね。それにしても海遊館にUSJか…楽しそうだな。


大阪来るのは初めてだし、色々ご飯も美味しそうだしいざ来ると楽しみだな。


せっかくだから楽しんでいくか〜!

それではまた次のお話であいましょー

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