第406話〜プレゼントとクリスマスツリー〜
それではどうぞ
「寒っ…」
まだまだ本格的な冬じゃない無いとは言え、流石に寒いな。
手がかじかんでろくに動かない…手袋でもしてくれば良かったか。車に居た時は暖房が効いてたから何とかなったんだけどな…
まぁすぐそこのお店に行くだけだし我慢できないほどでもないんだが…
あ、ちなみに本日は海莉へのクリスマスプレゼントを買いに来ている。海莉が用事で外出してる日なのもあってタイミングが良かった。
ちょっと早いような気もするが…お店側も既にクリスマスシーズンのもの出し始めてるしむしろちょうど良かったのかもな。
「いらっしゃいませ〜」
ここは普段割とお高めなアクセサリーとかを売ってる場所だ。
まぁ今日はアクセサリーを買いに来た訳じゃないけどな。
どうやらこのお店、期間限定でオリジナルスノードームを作ってくれるらしくてな。
オーダーメイドな上にそこそこいい物を使うらしくお金はそれ相応にかかるのだが……
それを考えても価値はあるかなと思いやってきた。同じものは二つとないものになるし、お互いの名前が入ったスノードームはいい思い出になるだろうしな。
食べ物とか消耗品とか、そういったものでも良いのだろうがどうせなら形に残るものが良いなぁと思い今回は選んでみた。
…ついでに何かいいアクセサリーがあれば買おうとも思ってるけど。そっちはあまり固執していない。
似合いそうなのがあれば買うけど…今海莉が付けてるアクセサリーは全部めちゃくちゃ似合ってるんだよな。あれに勝てるのがそうそうあるとは思えない。
…お、スノードームの受け付けはこちらって書いてあるな。ここでいいのか。
「あの、すみません。スノードームお願いしたいんですけど」
というわけで店員さんに声をかけて手続きを行う。
受け取りに来るか郵送か決めれるらしいが……どっちにしようかな?
せっかくだし受け取りに来るか。…郵送だとバレる可能性もあるし、受け取るだけなら時間もかからないだろう。
て事で必要事項を書いていく。お互いの名前を書いて………グレードを選べるのか。1番上にしようかな、せっかくだし。
他にもいろいろある項目を全て決めて代金を支払う。
スノードームか…?って疑いたくなるぐらいには高かったが…その分かなりいいものになるはずだ。アクセサリーはまた今度!
「ありがとうございました〜」
用事が終わったのでさっさと店を出る。アクセサリーを買わないのに店にいるのは迷惑だろうからね。
……一応他にも見てみるか?いい物があるかもしれんし…
って言っても後思いつくのはないしな…さて、どうしたものか。
無理に買う必要も無いしさっさと帰るか。うん、そうしようかな寒いし。
ちょうど海莉からそろそろ終わるから迎えに来てって連絡も来たしな。
こんな寒い日に待たせるのは申し訳ないしさっさと迎えに行ってあげよう。
「ね、ちょっとここ寄って帰ろ?」
海莉を迎えに行き帰宅する途中にふとそう言い始めた海莉。
…ここってホームセンターか?全然良いけど、何か欲しいのか?
「ん〜、クリスマスツリーかな。あとはイルミネーションするための電球とか!」
なるほど。…って、クリスマスツリー?
「小さめの奴ね。街に置いてあるでっかいやつは流石に無理だよ?」
ああ、そうだよな。びっくりした。…まず家に入らないよなそれ。
そういうことなら寄って帰ろうか。そういうのちょっと憧れあるしやってみたいよね。
次いでにクリスマスツリーに飾れる小物とかもあれば買って帰りたいね。
「いいね!せっかくだしクリスマス気分を満喫しないとっ!」
だな。…よし、そうと決まればさっそくホームセンターにレッツゴー!
「おー!」
この後クリスマスツリーとその他諸々を買ったのだが、購入したクリスマスツリーが思いのほか大きくて持ち運びに苦労した。
もう一回り小さいのを買えばよかったね。…でも大きいクリスマスツリーって魅力的じゃん??せっかくなんだからインパクトあるものにしたいじゃん?
「子供っぽいとこも可愛いね優成くん」
「真っ先にいちばん大きいの買おうとしたの海莉だけどね」
「だって大きい方がいいかなって」
俺は最初は程々の選んでたよ。…大きいの、欲しかったから文句は無いけどね!
帰って飾り付けが楽しみになってきたけど、これだけ大きいと落ちて怪我したりしないように気を付けないとな。
それではまた次のお話で会いましょ〜




