表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

403/411

第403話〜帰宅後配信〜

それではどうぞ

「〜だったんだけどね?もうすっごい目を輝かせてたの!子供かってぐらい。可愛かった〜!危うく抱きしめそうになったの」


配信開始から30分程経過しているが一向に俺が可愛いという話が終わらない。


今まで体験した事がないものだったから楽しみだったとはいえそこまで子供のような顔してたかな…?


あと海莉、普通に抱き締めてたからな。周りの目が痛かったよ。


「ショーのお姉さんに律儀に手振り返してたし可愛かった〜。私の取ってきた写真景色とかよりウルフくんの方が多いよ」


いつ撮ったんだよ……全く気が付かなかった。俺の写真撮って楽しいか?


「楽しいよ!貴重なんだから!後で飾るんだから!!!!」


何もそこまでしなくても……いやダメじゃないよ、好きにしてくれたら良いけどさ。

言ってくれたらいくらでも撮らせてあげるのに……


というか、そろそろこの話やめない?もっと話すこといっぱいあるでしょ。

そろそろ恥ずかしすぎて顔から火出るよ。


「え…まだまだウルフくん可愛いエピソードあるよ?」


「メン限か何かでやってくれ…」


何個あるんだよ。……いや、海莉可愛かったな〜ってエピソード幾つもあるからそれと同じなのかもしれない。

とはいえ直接聞くのは耐えきれないので無理矢理にでも話を変えに行くしかない。


「むぅ…じゃあ眠くて超甘えん坊になってたウルフくんの事は心の内に留めておくね」


出来ればその出来事すら秘めてて欲しかったね。…てかあれは別に眠気だけが理由じゃないし。海莉があんなこと言うから……


・何があったんだろう

・めっちゃ聞きたい!


まずい、コメント欄が興味持ち始めてきた。……よし、この話題やめよう。


温泉とかの話しよう、温泉!ほら、せっかく入りに行ったんだからさ!

色んな温泉の話してどこが1番良かったかとかさ!


「じゃあ家族風呂入った時の話を…」


「やめよう、この話」


皆様、どう足掻いても俺が可愛いという話からは逃げられないようです。

あと2時間ぐらいは続きそうだなこれ…


「冗談だよ。じゃあ普通に話そっか」


「冗談じゃなかったらどうしようかと。……何から話そうか」


ちょっと安心した。良かった。



水族館の話はしたし……初日に入った珍しい温泉のことでも話すか?

あとは旅館とかか?結構いい所だったし紹介……はしちゃダメか。


無いとは思うがリアルバレに繋がる可能性もあるしな…別にバレるだけならいいんだけど。


俺達を知ってる人間が全員俺たちに善意を持ってるかと言われればそうじゃないんだよな。


だから個人を特定出来そうなことは言えないし、旅館に泊まってたーってだけでも結構絞られそうだし。


「声でバレたことは無いんだけどね」


「作ってるわけじゃないのにな」


中には作ってる人もいるだろうけど、少なくとも俺らは作ってない。


…言うほど独特な声でも無ければ分からないとは思うけどな、俺だって海莉の声最初わかんなかったんだから。


まぁどんな温泉に行ったかぐらいなら問題無いだろうし…そうだな、最初は砂にするか。


砂湯、思ったより普通に気持ちよかったんだよな。想像してたのとちょっと違ったし。


その後入った温泉も匂いからして本格的だったけど。硫黄って言うのかね?


温泉巡りの話が終わったら最終日の話かな?結構トラブル多かったしいい話題になりそうだ。


「あ、そうだそうだ。聞いてよみんな!ウルフくんがね」


「…?ああ、それ言わないで!待って!」




それではまた次のお話で会いましょ〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ