第386話〜愛し合ってる〜
それではどうぞ
「1日お疲れ様」
ご飯も食べ終わり、誕生日プレゼント贈呈イベントも終わった頃には既に日が落ちてしまっていた。
尚誕生日プレゼント贈呈イベントが終わって少しして解散になったため今は家に俺と海莉しかいない。
「ありがとっ。……楽しかったな〜」
「楽しんでくれたなら良かったよ」
準備するの大変だったしな。…主にバレないかどうかってのが。
でも終始テンションが高く何より楽しんでくれていたからな、それだけで嬉しかった。
「こうして大切な人にお祝いしてもらうのは初めてだもん。楽しいし嬉しいよ…」
「……そっか」
大切な人に祝ってもらうのって凄い嬉しいよな。…俺もその気持ちはよく分かるしそう言ってくれるのが何より嬉しい。
「……ねぇ、好き?」
「ああ、大好きだよ」
更に近寄りながら囁いてくる海莉を抱きしめながらそう返す。
…と言うか、いつにも増していい匂いだな海莉。いつもの落ち着く匂いじゃなくて今日のはドキドキするというか…
「…えっち」
「違う、そういう意味で言ったんじゃなくて…」
距離が近いからつい気になったというか……決してそんなつもりは無い!
「わかってるよ。…さっき貰ったのつけてみたの。どう?」
「良いと思う」
いつもと違うからかかなり魅惑的な香りだからなんか落ち着かなくなるが、それはそれとしていいと思う。
「素直になっていいのに」
…どことなく仕草もそれっぽいから落ち着かないのだろうか。まだ夜遅くないよ?もうちょっと我慢して。
「はーい。……ふふっ」
「どうしたんだ?」
座り直した海莉が肩に頭を預けながら幸せそうに笑う。
「幸せだなーと思って。…大好きな人と一緒に過ごして、こうして笑ってられるのって」
聞いてみるとそう返ってきた。…そうだな。
こうして恋人が出来て見るとよくわかる。…何よりも大切な存在だし一緒に居られるだけで幸せだし。
「これからもっともっと幸せにするから」
「…うん。楽しみにしてる。まずは〜」
そんなに笑顔で言われちゃ尚更頑張らなきゃ行けないな…ってまずは?
「キス?」
冗談っぽくねだってくる海莉の唇に口付けする。…お願いされたんだからしてあげなきゃね?
「…んっ、ふっ…」
「……で、次は何をして欲しいのかな?」
そっと離れて耳元でそう囁く。以外に海莉は耳が弱いんだよな〜。
こうしてやるといつもビクッと震えて可愛い。やりすぎると怒るけど。
「意地悪モードなの…?」
「まさか?」
これ以上ないぐらい甘えさせてやるつもりなんだけど……意地悪だなんてとんでもない。
それにたまにはやり返して置かないと、ずっと主導権握られたたまは悔しいからな。
「もう……そういうとこも好き」
お返しかのごとく耳元で囁いてくる海莉。
「…結局こうなるのね」
「いいじゃん、別に。恋人なんだし」
それはそうだけど。何も問題ないけど。…まあいいか。
「……愛してる、海莉」
「私も、優成くん」
そうして部屋に向かっていく俺と海莉。…何が行われたのかは内緒な!
それではまた次のお話で会いましょ〜




