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第385話〜海莉誕生日〜

それではどうぞ

「まずっ…海莉ちゃん早めに配信終わるって!」


「まじか…あと何分?」


やっぱり早めに終わることにしたらしい。大方、


「誕生日なんだから優成君と居たいし!!」…って所だろう。気持ちは嬉しいがまだもう少しかかるんだよな…


「あと5分もない!スパチャ読んでる!」


「スパチャ送って時間稼いでみるか」


そう言っていっせいにスパチャを送り出す大也君たち。しかも小出しにして何回か送ることで時間を稼いでる。


後でなにかお礼しなきゃな……


「よし!困惑してる!行けるぞ!」


そりゃ困惑するわな、無言で連続でスパチャ飛んできたら。…まぁ時間稼いでくれてる分こっちは助かるわけですけど。


大也くん達が攻防してる間にもこちらはラストスパートに取り掛かる。あとは盛り付けて運ぶだけ…!


「あ、でももう本当に終わるよ!」


「あと並べるだけ!」


「おk、運ぶ!」


最後はみんなで運んで……フードカバーをかけたら完成!


「お疲れ様みんな〜っ!」


完成したら海莉の配信が終わる所だった。……割と危なかったな。

このままここで待機してれば来るだろうし後は待機かな?


部屋にいないとわかれば来るだろうしな。…電気消して!配置ついて!


……ちなみにこのサプライズだけはいつもと何も変わらない。

次までに何か考えておきたいね。


「優成くん〜?」


「っ……」


あっぶない、いつもの癖で反応しかけてしまった。…我慢、我慢。


「いない…?」


そう言いながらリビングにやってくる海莉。もうすぐだ。


「優成くんー?…わっ」


電気を付けた瞬間にクラッカーを鳴らして、間髪入れずに畳み掛ける。


『お誕生日おめでとうー!』


「わ…!?……ありがとうううううう!!!」


飾り付けで驚き、クラッカーで驚き、人が多くて驚きの3段階コンボを食らった海莉はびっくりしながらも俺に全力で抱きついてくる。


ちょっと、勢い強すぎて苦しいんだけど…!


「だって…!忘れられてるかと…思ったんだもん…」


そう言って泣き始める海莉。…確かに朝起きても何も言わなかったしそもそも色々隠してたけどさ。


「隠してたのはいいの。…絶対裏切らないって分かってたから。…それに今こうして祝ってくれてるの嬉しいし」


「…そりゃ良かった」


飾り付けも海莉に合うように大人っぽい中にも可愛さを入れてみたり好きなキャラを置いてみたりしたし、受け入れてくれて何よりだ。


「でも!朝起きて何も言われないのはちょっと悲しかった……」


…ごめん、ごめんよ。ちゃんとこうしてお祝いするって決めてたから俺も我慢してたんだけど……そりゃ悲しいよな。俺だって悲しむもん。


「うー!」


「悪かったよ…ほら、泣き止んで。」


出来ればその辺で勘弁して欲しいんだけど…無理か。

落ち着くまで待つしかないかー……ほら、せめてこっちで泣きなさい。



「…そろそろ離してくれない?食べにくいんだけど…」


「やだ」


海莉が少し落ち着いたのでそろそろご飯を食べようということに。お腹も空いたしね。


…でもこまったことに海莉は俺から離れてくれないんだよな。ずっとくっつきっぱなしは食べにくいと思うんだけど。


「食べさせて」


「…わかった」


まぁ誕生日だし、それぐらいはいいか。不安にさせたのは事実だしな。

流石にご飯が食べ終わる頃には離れてくれるだろうしな!


と、考えながらせっせと海莉の口に食べ物を運んでいく。



なお、この後の予定も含めて海莉が離れてくれたのは2時間後だった。

誕生日の本番は夜ですね


それではまた次のお話で会いましょ〜

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