第376話〜海でBBQ〜
それではどうぞ
「海だーーーー!!!!」
今日はかねてより決めていた皆で海に遊びに行く日だ。
前から準備して楽しみにしていただけあってみんなテンションが高い。
それから今回はかりんさんとかも来ることになってるからな、ちょっとしたオフ会みたいなもんだ。
「優成くん、日焼け止め忘れちゃだめだよ?」
「大丈夫、ちゃんと塗ってる」
さっきちゃんと塗ったよ。…それでも多少焼けてしまうとは思うけど。塗らないよりはマシだろうからね。
「じゃあ全員集まるまで適当に遊びますか」
今はちょうど13時だがかりんさんはもう少しかかるらしいので先に海で遊ぶことにする。
とは言え水着に着替えてるわけじゃないから海に入って遊べるわけじゃないんだけど。
「歩きに行こっ!」
「そうしようか」
まぁ歩いてるだけで楽しいだろうし暫くはデートだな。
靴はサンダルだから水に濡れても問題ないしな。
「わっ…冷たい」
早速足を海水に濡らしていく。…うん、結構冷たい。暑いからちょうどいい感じだ。
「水着持ってくれば良かったね」
確かにそうすれば海に入れたな。…しまったな、持ってくればよかったか?
今日は雨の可能性もあったから持ってきてないんだよな。……結局降らなかったけど。
「海で泳ぐのはまた今度2人で来た時かな…海莉、クラゲ危ないよ」
「え?…あ、ほんとだ。」
クラゲはふわふわしてて見た目的には可愛いが…可愛いからって触ったりすると痛い目見るんだよな、
腫れたりするだけならともかく毒持ってる奴だっている訳だしそうなると命の危険すらあるからな。
「もうちょっとで触れるとこだった…ありがと」
「どういたしまして。…向こう行ってみるか、見晴らし良さそうだし」
ちょうど眺めの良さそうな場所を発見したのでそちらに向かう。
後から来る人たちが来るまでは暫くそこでのんびりしてようかね〜っと。
「…じゃあ皆様〜乾杯!」
『かんぱーい!』
少ししてかりんさんとメルさんが合流してきたため、その2人を入れて6人でBBQを開始することに。
予め結構な数の食材を買い込んでるし遠慮なく食べられるな……にしても。
「メルさんが来てくれるとは」
「かりんから誘われて…楽しそうだったから!」
事務所も案外こういうのはOKしてる(プライベートまでは縛ってない)らしいし意外だったな。
「うちの事務所はリアルゆるゆるだからね〜。お肉下さい!」
良い事務所だよ本当に。…お肉ね、ちょっと待って。
「はいはいどうぞ、焼けてるから取ってって」
「ありがとー!」
適当な所で俺も食べて行かないとな。…何せ結構腹が減った。
ちなみに大也くんの方も焼きそばを作ったりして頑張ってくれている。
…これぐらいなら出来るようになったなんて、成長だな大也くん。今日は一緒に頑張ろうな。
「ああ、男の見せ所…あっつ!?」
そりゃ火元に居るんだから暑いでしょうよ。火傷しないようにね。
「したらしたでいいネタになりますから大丈夫ですわ」
「慰め方がVTuber独特」
ネタはいくらあっても困らないからねぇ。ネタにされないように気を付けないと。
「…あっぶない!当たるとこだった!」
「無理そうだなぁこりゃ」
諦めを含ませつつそう呟く。…さて、とりあえずようやく始まったBBQ楽しみますか。
それではまた次のお話で会いましょ〜




