第358話~ドライブデート~
それではどうぞ
「おー!これが新車!」
「ようやく納車出来たからね」
免許を取った日から2週間ほど経過した今日、遂に納車がやってきた。
免許を取った翌日に車を買いに行った甲斐もあって納車自体はかなり早い方なのだが……それでも待ち遠しかった分もありかなり長く感じてしまったよね。
でも、それも今日でおしまい。これで好きに車を乗り回せる。
…勿論、事故なんかはしないように運転するけど。安全第一、俺に何かあったら海莉が悲しむからね。
「これでちょっと遠くにお出かけとか好きに出来るね!…毎回優成くんに運転させちゃうのは申し訳無いけど」
「いいのいいの。気にしなくて」
海莉と一緒に出かけられるってだけで嬉しいしそんなに気にしなくてもいいんですよ。
俺も海莉とお出かけするのは好きだし、運転も好きだからね。
結構楽しいんだよな、運転するの。色々と気を付けなきゃ行けないことも多いが。
「じゃあ早速…?」
「うん。行こうか、デート」
期待するような声で聞いてきた海莉にそう返して準備をする。
さあ、待ちに待ったドライブデートと行きますか!
「乗り心地はどうですか?」
「良き!運転上手いじゃん優成くん」
助手席に座る海莉に感想を聞いてみるが、中々お気に召してくれたようで。
そりゃ何より。まぁ俺が上手いって言うかこれが乗りやすいって言うのが1番大きいんだけどね、かなり人気な系統の車だから。
車屋さんに行って「人気な車教えてください」って言ったらこのNBOXとやらを進められたんだよな。
車の知識がないから1番人気ですよ!って言われて買ってしまったけど乗り心地はいいから特に後悔はしてない。
スポーツカーみたいなのが欲しい訳でもないし、そもそもそう言うのって普通に走ってるだけで目立つし。
それならかなりの数走ってて特に目立たないし運転もしやすく乗りやすいこれにしようって決めたんだよな。
……車選びで目立つかどうか気にする俺はおかしいのかね?自分で選んでて疑問だったよ。
「すっかりVだね~、どうしても気にするのは仕方ないと思うよ?」
バレてから気にするのもおかしいしね。……チャンネル登録者がかなり多いし、実際同じような登録人数のVは声でバレたことがあるって話も聞くし…
ま、気にしても仕方ない話は気にしないようにしまして。
「どこ行こうか?特に何も決めてなかったんだけど」
とりあえず車に乗って出たはいいものの特に何処に行くかまだ決めてなかったからな。
ああでも、このまま場所を決めずに適当にドライブでも楽しそうだな。
そっちの方がドライブデートっぽいか?
「だね。行きたい所を行こっ。……あ、でもちょっと小腹は空いたかも」
「了解、じゃあ何処かご飯屋さんに寄るか……ドライブスルーか?」
「ドライブスルーでいいんじゃない?」
そうするか。ではドライブスルーにレッツゴー!
「おー!」
優成くんの車何にするかは最後まで悩んだ
それではまた次のお話で会いましょー




