第354話~免許取得~
それではどうぞ
「荷物は持った?忘れ物はない?」
今日は車の免許の最後の日……学科試験の日だ。
「ない、大丈夫。」
何回も確認したから問題無いよ。
「テスト大丈夫そう?」
「難しいものはないし引っかからなければ行けるよ」
そう答える。実際その通りで引っ掛け問題にかからなければ何とでもなるだろうと思ってた。
難しいことは何もないし。
「じゃあ頑張ってね。行ってらっしゃい!」
「行ってきます」
さてさて、テストなんて随分久しぶりだから少し緊張するけど…
実技は通ったし何とかなるだろう。
お、バスが来た。よし、じゃあ試験会場に向かいますか!
「それでは、始めて下さい」
試験会場につき手続きして、時間になったので試験を開始する。
まずは名前を書いて……問題はマークシート形式だな。
最悪分からなくても択で何とかなりそうだなと思いつつざっと問題に目を通すが、分からないのはひとつも無さそうだ。
相変わらずひっかけ問題はあるけどね、例えば
・青の灯火の信号は、必ず進めを意味している。
・交差点を右折するときは、交差点の中心の内側を徐行して通過しなければならない。
みたいなものとかね。
ちなみに両方×だ。必ず進めじゃなくて進む事が出来るだし交差点の中心のすぐ内側だったはずだし。
こういう些細な所も見逃さないようにしなければ不合格になる。
時間も限られているためテキパキマークシートに記入していく。
もちろんちゃんと確認しながらしているぞ。間違えたら大変だからな。
そしてあの2問以外はそこまで引っ掛けも無さそうな感じだったが、案の定難しいのは無く確認も含めて残り時間20分は残した状態で終了した。
しっかり勉強した甲斐があったような気がするな。まだ合格と決まった訳では無いけども。
その後も一応試験の残り時間が過ぎ去るまでは確認に費やし、答案用紙が回収されていく。
あとは試験の結果が発表されるだけだが……果たしてどうだろうか。
とりあえずは待機だな。結果が出たらどっちであろうと海莉に知らせよう。
意外と長い採点時間が終わって、遂に結果発表の時が来た。
電光掲示板に自分の番号が表示されたら合格らしい。俺の番号は535だが……
番号を探していく。と、ちゃんと自分の番号が見つかった。ということは合格か?良かった~…一安心だ。
合格した人はこれから免許の交付を行うからそのために色々やるらしい。
なるほど、これが終わって交付が終われば帰れるよって感じなのか。
お昼休憩も含めると15時~16時まではかかりそうな感じだな、これ。午前中に来ていてほんとに助かった。
交付の手続きを行って、一区切りの段階でお昼休憩に入るようだ。
休憩が終わったら写真を撮影して講習受けて解散って感じだな、ならこのタイミングで連絡しに行くか……
「受かったよ~」
「おめでとう!!!お祝いしなきゃだね!!」
海莉に連絡するとすぐに返信が帰ってきた。待ってたんだろうか?ありがたいな。
「何時頃帰ってこれそう?」
「まだわかんないけど夕方になりそう」
「分かった!待ってるから気を付けてね!」
「ありがとう。」
よし。これで連絡は出来た。…あとは交付受けて帰るだけだな!
それではまた次のお話で会いましょう~




