表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

334/411

第334話〜遠距離〜

それではどうぞ

「ゆーせーくーん!」


「……酔ってる?」


夜頃になり、海莉たちの方も一日の予定が終わったのか電話をかけてきた海莉。

いやまぁ、それ自体は問題ないどころか嬉しい。俺だって話したかったからな。


ただ……なんかいつもと違うんだけど。声が物凄く甘いと言うか柔らかいと言うか。


「よってないもーん。おさけなんてのんでないもん!」


「お、おう。そうか……」


こういうとこで嘘をつく必要も無いし多分飲んでないのだろう。……多分。


「むー!ほめてよー」


「ごめんごめん。……今日1日お疲れ様、海莉。偉いぞーよく頑張ったね」


実際大変だっただろうしいくらでも褒めるけど。甘えモードだなぁ海莉。

可愛いんだけどね?めっちゃ可愛いんだけどね?


「今日ねー、色んなところ回ったんだけどね」


「うん」


ふわふわしててもさすがは海莉、企画が分かるようなことは言わないがこんなとこ見たよーこんなことあったよーと言える範囲で伝えてくる。


一生懸命に話す海莉可愛いな。癒される。今目の前にいたら抱きしめていただろう。


「明日の夕方頃にはかえれるとおもうー」


「わかった。時間が分かったら連絡してくれ」


「はーい。おみやげもかってくねー」


楽しみにしてるよ、お土産。


「あー、そろそろお風呂だから一旦切るね」


「……その状態で入って大丈夫なのか?」


「だいじょぶだよ。いってくる」


「行ってらっしゃい」


…………あんなにふわふわになるの、基本的に眠たい時だと思うんだが…本当に大丈夫なのだろうか。


お風呂で寝るのって危ないからな…まぁホテルだろうし他のお客さんも居るだろうから大丈夫だとは思うが。


今のうちに俺もお風呂に入ってこようかな。多分寝る前にもう一度かかってくるだろうしそれまでにあらかた用事を終わらせておかなければ。


なんか遠距離見たいな感じだな、寝る前に通話して……ってやつ。




「もしもーし!」


「聞こえてる、聞こえてるよー」


さっきと違って声でかいな。ふわふわしてないし。


「眠くない?」


「お風呂入ったらスッキリしちゃった」


なるほど、風呂はいって目が覚めたパターンか。……って、それつまり風呂入るまで眠かったってことだよな?


「えへへ…気を付けるね」


「ほんとにもう……」


疲れてたんだろうから仕方ないにしろお風呂で寝るような自体にならないようにして欲しい。

家でなら一緒に入れば俺が見ててあげられるが外ではそうもいかないんだから。


「一緒に入ることに抵抗がなくなってきたね」


「そりゃもう何回も入ったから」


最初はともかく何回も入ってればそりゃなれるよ。緊張もしなくなってきたし……


「でも照れさせたら照れてくれるの可愛いよね」


「照れさせてくるからでしょ」


「ふふふー。私の勝ち!」


いつ何で勝ち負けを競ったんだ……そしてなんで負けたんだ。


「……明日早いからそろそろ寝なきゃ行けないんだけど寝たくないよお」


「気持ちはわかるけど寝なさい。」


「え〜…朝起きるまで繋いでて?」


「いいよ」


寝落ち通話ってやつか……初めてだな。ってそりゃそうなんだけどな。ずっと同じ家にいる訳だから寝落ち通話する意味ないし。


「初めてだね。…遠距離みたい」


「会いたくても会えないって辛いんだな」


遠距離じゃなくて良かった。……さて、海莉に合わせて俺も寝るとするか。

それではまた次のお話で会いましょ〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ