第328話〜個性的な語尾〜
それではどうぞ
「みんな結構キャラ濃いね」
濃いが故にVとして成功している、ということかな。
何人かゲーム実況者が居たから完全にVだけって訳では無いが。それにしてもみんなそこそこの大物だった。
何人か気になる人も居たし。初対面であれだけ笑ったのはあんまり無かった。
大阪のチンピラ風VTuberもいたしな。あれは本当におもしろかった。
「兄貴!兄貴!呼んでもろてほんま感謝っす!」
って言いながら入ってきた時はこいつ面白いな〜と思わず言ってしまったしな。あの人はリピート決定だ。
メルさん達も来てくれたが、あの人達とじっくり話す機会もそうそうなかったので今度取りたいと思う。楽しかった。
「お次の人を呼びますよ」
次の人は待たせてもそんなに怒らないだろうが、他の人もいるからね。
予定通りに来てるから予定通りに行きましょう。
「はいはいはい」
「はーい」
記念すべき20人目はダイヤくん。ようわく終わりまで見えてきたな。
「はーいダイヤでーす」
「はーいダイヤくんでーす」
「どう?この企画。楽しい?」
楽しい楽しい。ただ流石にぶっ通しで話してきたから疲れて来てるけど楽しい。
久しぶりに初対面の人と話すのが楽しいって思える日だよ今日。
「なら良かった。あ、おめでとうございます」
「ああありがとうございます」
そういや100万人記念でしたね。忘れそうになってた。
どうしても見知った人だと気が緩んでしまうな。
「じゃあ聞いていきますよ。第一印象は?」
「なんかゲーム上手い子だな〜って。同年代って知った時は結構びっくりした」
確かになかなか同年代の子居ないもんね、俺もびっくりした。
思えばそこから仲良くなったよな〜
「そうそう。今はこーんなに立派になって……お父さん嬉しい!」
「お父さんて」
同年代の子がお父さんは正直嫌だな。気まずいどころの話じゃない。
そもそも本当の父親が誰かすら知らんけどな。興味もないし。
…じゃあ次。印象に残ってる事は?
「印象に残ってることはウルフが付き合った事だね〜」
「あ〜……」
既に仲良かったもんね、あの時。俺もダイヤくんと六花さんの時は今も覚えてるし…
「もうね、ようやくかよって感じ。やっっとくっついたと思った」
「そんなに待望だった?」
「そりゃもう。アレで付き合ってないって言われても誰も信じなかったし」
そんなに…いや、確かに世間的に言われればそうかもしれない。
それでも人前でイチャついてるつもりは無かったのだが……
「あれで?誰も信じないよ」
ま、まぁ最近は特に気をつけてるし!同じようなことはないと思いますよ!
「…………どうだか」
「でもダイヤくんもなかなかイチャついてるよね」
「俺は見せびらかしてるから」
あえてやってるのか。それはそれで凄いな。
その後もなんやかんやと話し続けてたが、早いことにそろそろ時間が来た。
1人あたりの時間短いな、仕方ないことなんだけど。
「じゃあ最後にどうぞ」
「これからもウルフのことを見捨てないであげてください」
そう言って落ちていくダイヤくん。最後の一言、本当にそれでよかったのか?もっとほかに言うこととかあったろうに。
まぁ俺のことを考えての発言だから有難いんだけども。
みんな割と宣伝していくのにね。中には
「ウルフさんも是非!ぜひ俺のチャンネル見てください!」
みたいな人もいたのに。
ともあれ、ここから海莉まではあと少しだ。海莉まで辿り着けばあとは締めるだけで気が楽だしエンジンかけ直して頑張りますかね〜
その後も語尾が侍の人とかウホッの人とか、やけに癖のある連中が次々と押しかけてきて休まる暇もなかった。
特に語尾ウホッって人は話し方も独特で面白かったな。この人もリピートかもしれない。
こういった独特な特徴のある人は面白くてわかりやすいよなー
「ふ〜。いよいよラストですね。みんな誰かわかってると思うけど」
少し休憩したい気持ちもあるが……ま、これがラストだ。
ラスト、ということはつまり……そう、お楽しみの「あの人」の登場だ。
それではまた次のお話で会いましょ〜




