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第323話〜誕生日会終わり〜

それではどうぞ

「じゃーん!ぱそこんでーす!」


まさかこんなものを用意してくるとは思わなかったのだろう。

口を開けたまま固まっている。


「なんで…?」


色々な意味が含まれているであろうその言葉に、六花さんが答えていく。


「欲しかったんでしょ?…ほんとに調子悪かったもんね」


「いや欲しかったし買うタイミング考えてたけど…高かったでしょ?」


「高かった。でも大也が仕事で使う道具でもあるわけだし。だったら妥協するのは良くないかなって。」


大也に生活を支えて貰ってるし、配信者としても良いものを揃えて損は無いでしょ?と言う六花さん。


色々言ってるが、もちろん喜んで欲しいというのも含まれてるんだろう。


「……ありがとう。」


もっと配信頑張らなきゃな、という大也くん。頑張るのは良いが体を壊したら六花さんが悲しむから程々にね。


「そうよ?体壊したら許しませんからね」


「悲しませるような事はしないよ。…でも、これじゃお返しが大変だなぁ」


「左手の薬指に指輪をくれればそれでいいよ?」


だそうですよ、大也くん。…もちろん渡すからには覚悟しないとダメだけどな?


「…そういや2人ってもう婚約したの?」


「ちょっと前にね」


「…前向きに検討しときます。」


チラッと六花さんの方を見てからそう答える大也くん。

後で相談に乗ってあげるからなんでも聞きなさい、と小声で伝えると助かると返答した大也くん。


「あ、配信で思い出したけど。誕生日なの言わないの?」


「あー……まぁ、そんなに祝って欲しい訳でもないし。Youtubeチャンネル実装〜周年!みたいなのはやるけど」


せっかくだから言えばいいのに。誕生日です!で配信出来るじゃん。


「最近優成が逞しくなってきたな。…もうプロの配信者のそれだよ」


まだまだデビューして一年もたってない若造ですよ私は。プロなんてとてもとても……


「100万人とっくに超えてるのに……」


「え?そうなの?」


「やっぱり気付いてなかったんかい」


そう言われて確認するが確かに100万人超えてる。

これいつ超えたんだ?昨日今日じゃないだろ……

勢い流石に落ちたしな〜と思って見なくなってから結構経つのが失敗だな…


「もう前も前すぎて俺らもね」


「100万人おめでとう!みたいなスパチャなかったの?」


「……あったような、気がする」


それで気付いてないの、俺やばくないか?…それとも当時気付いてたけど後で考えようと思って結局忘れたパターンか?


多分流石に後者だろうがやばいことに変わりない。


……うーむ。どうしよう。今からでも100万人達成記念放送やろうかな。

まだ間に合うよね?ね?


「…間に合うと思うよ、忙しいの落ち着いたしこのタイミングで!って言えば」


「今度は忘れないようにメモるぞ…」


普段からしとけよって話なんですけどね。…まあ、この話は俺が後で考えるからさておき。


「改めてお誕生日おめでとう」


気を取り直して祝い直す。…決して空気を変えるためではない。


「おめでとー!」 「おめでとう!」


ほか2人も俺に続いて祝う。


「…ありがとう。」


そう言いながら笑顔になった大也くんは、今まで見た中で一番いい顔をしていた。

誕生日、喜んでもらえたなら何よりだ。

次は100万人…かな?


それではまた次のお話で会いましょ〜

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