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第321話〜お誕生日おめでとうの会〜

それではどうぞ

「ただいま〜……って、あれ?誰も居ないのかな」


微かに大也くんが困惑してる声が聞こえる。俺は俺で急いで裏からバレないように回る。

……お、そこか。ありがとありがと。


海莉がクラッカーを手渡してくるので、それを持って構える。


「六花〜?……配信中かな」


足音と声が段々と近付いてくる。…分かってる、大丈夫。明るくなったら、だろ?


…来た。3……2……1…!電気ついた!!




『お誕生日、おめでとうー!!』


「びっ…くりした……」


電気がついた瞬間、クラッカーを鳴らしてお祝いする。

ふふん、驚いてる驚いてる。


「…え、ありがとう。ありがとうだけど…何?これ」


お礼を言ったものの未だに状況が飲み込めていないご様子の大也くん。

面白いな、こんな顔の大也くんはなかなか見れないぞ??


「ドッキリー!」


「サプライズってこと?てかあれ?優成帰ったよね?え?いつの間に?」


「別れてすぐに」


めっちゃ急いし慌てたけどね…バレないようにするのも大変だったし。


「めっちゃ綺麗に飾り付けしてあるじゃん。…えー凄い!」


「喜んでくれた?」


「うん。正直忘れられてるのかと思ったから」


「私が大也の誕生日忘れるわけないでしょ。」


「2人もありがとう」


どういたしまして、とふたりで答えつつ俺も飾り付けを観察する。

実際飾り付けは俺もよく知らなかったからな…こんな感じになったのか。

あ、暗くなった。…暗くするとセットされた照明がまたいい感じだな


「えー写真撮ろう、凄いやこれ」


「海莉ちゃんがいいアドバイスくれたんだよね。センスが凄い」


「ほとんど六花ちゃんだけどね」


私はあくまでお手伝いだし、と言う海莉。


「…なるほど、もしかして俺が外に行くのも計算済み?」


察しがいいねぇ。流石大也くん。


「そりゃもう。優成くんに時間稼いでもらってた!」


「間に合ったようで何よりだよ。」


「思ったより余裕はあったよね」


ならまぁ良かったが……ちょっとは疲れてるようだな。

お疲れ様だがもう少し頑張ってな、海莉。


「さ!お腹すいたしご飯にしよーよ!ケーキもあるけどご飯食べ終わってからでいいよね?」


「…ほんとに何から何までありがとね」


「いいのいいの。それに本当のお楽しみはこの後だし…」


そうだな、本当のお楽しみはこの後だ。…持ってきた?


「バッチリ。」


「流石海莉。ありがと」


褒めてほしそうだったので頭を軽く撫でておく。本格的に甘やかすのは家に帰ってからにしようね、出ないと止まらないから。


それに純粋にお腹減ったし。…ほらほら大也くん、突っ立ってないで真ん中座んなさい。

今日はあなたが主役なんだから!




それではまた次のお話で会いましょー

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