第316話〜愚痴大会?〜
それではどうぞ
「〜なんだよ。男の子ってわかりやすいよね」
「素直じゃないところも可愛かったりするんだけどね。素直に来られるともう抱きしめたくなる」
現状、海莉と六花さんが配信するらしいので俺はそれをラジオにしつつお昼ご飯を作っている。
とても聞きたくないことまで喋っているから集中できるかと言われればそうでも無いのだが。
ちなみに本日のお昼は冷やし中華となっている。最近暑くなってきたからな〜、こういう涼しい料理を食べたくなる。
まぁ、割とそういうの関係なく鍋料理食べたりしますけどね。あれは美味しいから仕方ない。
あとは冷やし中華だけだとすぐに出来るので、ついでにお菓子なんかも用意することにしている。
こっちに来て少しはゆっくりするだろうし……海莉は六花さんと話してて欲しいからな。
「ダイヤ、この前学校の同窓会行ってて迎えに行ったらダイヤが女の子に絡まれてて私睨まれたんですよね。」
「あー……ダイヤくんモテそうだもんね」
「しかも満更でもなさそうだったの!ちょっと腹立った」
六花さんからしたらあまりいい気はしなかっただろう。
その後の機嫌取り、ダイヤくんは苦労したんだろうな……
「ウルフくんはそもそも同窓会とか行かないからな〜」
「合コンの人数合わせとか」
「ウルフくんそういうの本気で嫌がりそう…」
嫌ですね、はい。何があってもそういうのには行かないしそもそも誘われない。
何せ学校には友達なんて1人も居ないからな!!
ダイヤくんは結構友達多そうだし誘われてそうだなぁ。
「でも街歩くと見られたりしません?」
「する!前よりずっとウルフ君を見る人増えた!」
……そうか?確かに見られることは見られるけど…
「かっこいいから見られること増えたけど、話しかけられることはないしいいかなとは思う。…私が目を離した隙に話しかけようとしてた人達いた時はモヤモヤしたけど」
それで言うなら、あなたはしょっちゅう声かけられそうになってるけどね!
俺だけじゃないけどね!!
「ナンパはほんとに要らないからやめて欲しいなー…アイドルに間違われてされたことあります」
「大変だねぇ……」
「あ、ナンパと言えば!」
そうして始まる愚痴大会。俺はそこまで被弾してなかったが、ダイヤくんはそこそこに被弾していて可哀想だなとは思う。
全てが終わったのはそれから2時間程後だったが、海莉や六花さんはスッキリした表情でこちらに合流してきた。
日頃から溜まっていたのだろうな、発散出来る場所があるのはいい事だとは思う。
ただちょっと恥ずかしかったり耳に痛かったりしましたが……
「聞いてた?」
「そりゃもうバッチリ」
聞いてないわけが無い。配信はしっかり通知が来るようにしてるからね。
以前(親と暮らしてた時)は音鳴らせなかったが今は関係なく鳴らせる分見落としもない。
「ごめんね、遅くなって」
「いいよいいよ。楽しいのが1番だから」
気を使ってくれてる六花さんに気にするなと返しておく。
お互い溜まるものもあるだろうからなぁ…
「でも優成くんと大也くんはそういうのないよね?」
「最近は忙しいからね」
俺が忙しかったり大也くんが忙しかったり。今度2人で焼肉でも行こうなんて話は出てるんだけどね。
「忙しいで言うとかりんちゃんだよね」
大学生やりながらVだからなぁ……兼業な時点で凄い。
成績落とさないように頑張ってるらしいし。
「でも毎日が楽しいって言ってたよ」
「早く彼氏でも作ればいいのにね」
まぁ容姿はいいし根は悪い人じゃないからモテるだろうしな。
Vしてるって言う事に理解がある人じゃないときついとは思うけど。
最近は親御さんの理解も深まってきてちゃんとした職業の1種になってるって聞くから歳が近いなら大丈夫だろうけど。
「あ、そうだそうだ。優成くんにお願いしたいことがあるんだけど」
「?俺に?なんでしょう?」
会話が途切れたタイミングで六花さんがそう切り出してくる。
わざわざ俺にって言うのがな…なんだろうか?
「誕生日が近いから…大也の欲しいもの、きいてほしいんだけど…」
…ふむ、なるほど。そういうことか。
そのうち各々の誕生日とか性格とかまとめた資料的なのを投稿してもいいのかな?と思っているこの頃です。
それではまた次のお話で会いましょ〜




