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第310話〜おうちで映画〜

それではどうぞ

「優成く〜ん」


「何?」


「なんでもなーい」


えへへ〜っと寄りかかってくる海莉。……可愛い、可愛いんだけど何も無いのか。


「何も無いのに呼んじゃだめだった?」


ダメなわけじゃないよ。ただなんて返せばいいか困っただけだ。


「やっと落ち着いたね」


「だな〜」


ゴールデンウィークも終わりはや1週間以上が経過した。

ゴールデンウィークはあの後ずっと配信の予定があったし、なんなら終わってからもコラボが続いてたので結局ほぼ毎日配信することになってた。


まあ、それがようやく終わって今日からちょっとの間何も無い。ゆっくり休めるってことだ。

軽い雑談配信ぐらいはあるけどな。


「寝る時ぐらいしか存分にイチャイチャできなかったし…今日は1日優成くんを堪能できる〜っ」


そう言って俺に抱きついて甘えてくる海莉。……海莉の匂い、癒される。


「ね、映画見ようよ!」


少し経つと、海莉がそう言ってきた。…映画か。家で見るってことか?

確かに最近あんまり見て無かったし良いかもな。


リラックスにもなるだろうし。ポップコーンは無いけど……


「あるよ?」


「え?あんの?」


「あるある。タネと機械だから作らないといけないけど」


どうやらポップコーンを作れる機械(そんなもんあるの初めて知った)と材料はあるらしいから作れるようだ。


コーラはあるし簡易的な映画館になるな。じゃあ作るか?


そうして2人で仲良くポップコーンを作り始める。味付けの段階でちょっと問題が起きたりしたけど……


ま、それもそれでありだろう。楽しければいいのだ。



「休暇って感じがする」


そうだな〜、頑張った後だし尚更な。それにお家でデートっぽいことやるのも随分と久しぶりだし…


「普段お家にいる分、デートしに行くってなるとお外だもんね〜」


家にいる時間が圧倒的に長いし、普通に同棲してる分彼氏のお家に!とか無いもんね。


「出ていこうとしてた人、いるけどね」


「ごめんって…反省してるから」


だいぶ昔の話なのだが、海莉はずっと根に持っているようだ。

その節は本当に反省してるから……


「今は私だけのものになってくれたから良いけど泣きそうだったんだからね」


「泣きそうって言うか泣いてたって言うか」


あなた号泣してた記憶がありますけど…って、裏で?

……それはほんとに、ごめん。


でももし1人で暮らしてたとしても今ほど楽しく暮らせてたか疑問だし、1人だと自分のことを蔑ろにして結局心配かけてただろうし今のままで正解なんじゃないかなとは思う。


ついつい甘えすぎな所は直さなきゃいけないんだけどね。


「甘えてくれる方が好きなんだけどなー、私も甘えてるし……」


その辺の配分が上手いよな、海莉って。つかれたときは甘やかしてくれるしちゃんと甘えてくれるし。


「…そういや海莉っていつから俺の事が好きなんだ?」


あまり聞いていなかった話を聞いてみる。いつからなんだろうな?

流石に出会ってすぐとかは無いと思うし…


「何時からだろうね?気付いたら好きになってたし」


そういうもんじゃない?と呟きながらポップコーンを食べる海莉。

まぁたしかにそうかもしれない。


気付くタイミングはあるだろうが好きになるタイミングは分からないものなのかもしれない。


お、映画が始まったな。久しぶりに見るし楽しみだ。

それではまた次のお話で会いましょ〜

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