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第297話〜帰宅から仕事〜

それではどうぞ

「ただいま〜!」


「ただいま。」


数日家を開けてただけなのに何故か久しぶりに帰ってきたかのような感覚に襲われる。

それだけ濃かったってことなんだけど……


「優成くん、渡してきてくれる?」


「おっけ〜い」


「私しまってくる」


海莉がお土産をしまっている間に俺は大也くん達にお土産を渡しに行くことにする。

お土産は魚と伊勢海老とお菓子だ。喜んで貰えるといいが……


「はーい。…今行く!」


インターホンを鳴らした所六花さんが出てきてくれるようだ。

……隣に住んでるってこういう時便利だよな、配送の手続きとかしなくていいんだもん。


まあどの道配送は手続きするんだけどな。かりんさんにも送るし。


「お待たせ〜!」


「あ、ごめんねわざわざ。はい、お土産」


「わ〜ありがと!こんなに貰っていいの?」


出てきた六花さんにお土産を手渡すと喜びつつも申し訳なさそうだった。

そんなに気にしなくても是非受け取って欲しい。日頃お世話になってるのもあるしな。


「じゃあ有難く貰うね。今度お礼するから!」


そんなに気にしなくても良いのだが……まぁ、楽しみにしとくよ。

じゃああんまりここで話すのもあれだし、俺は戻るな。


「ん、ありがとね!」


「どういたしまして。」


とりあえずこれで六花さん達にお土産は渡し終わったな。

あとはかりんさんとマネージャーなのだが……


マネージャーはともかくかりんさんの住所知らないんだよな。

お土産送りたいから教えて、と素直に聞いていいものか。聞けば教えてくれそうな感じはするが……


とはいえ聞かないと分からないからな、聞くのが1番早いことに変わりはないし聞くしか方法無いんだけども。


後で考えよう、ととりあえず先延ばしにすることにして家に戻る。


「おかえりっ。」


「ただいま。渡してきたよ」


「喜んでもらえた?」


「うん。反応は良かったよ」


そう言いつつ海莉の方を見ると何かを作ってるようだった。

…それなに?


「今のうちにお魚さんをある程度捌いとこうかなって。内蔵とかは取ってくれてるんだけど夜はあんまり時間ないし」


「なるほど……」


確かに今日の夜は特に時間が無い。今のうちにしておかないと時間が足りなくなるか……


「手伝うよ。…というか、海莉は準備してきたら?コラボでしょ?」


「後でもいいかな〜…って」


それは良くないでしょ。……わかったわかった、無理にしてきなさいとは言わないから。

俺も早く終わるように手伝うから、ね?それぐらいならいいでしょ?


「ん…まぁ。共同作業だね」


わざわざ恥ずかしい言い方せんでも。……これ、頭落としてから3枚にする感じでいいの?


「うん、それでお願い。怪我しないようにね?」


「そんなにドジじゃないよ大丈夫」


「……この前怪我したの誰だっけ?」


さあ…誰でしょう?怪我したことなんてあったっけ?俺ちょっと分からないなぁ


「ふ〜ん。そんなこと言っていいんだ」


「すみませんでしたあれは反省してます」


これ以上変な事言ったら本気で怒られそうなので怪我しないように集中することにします。

その後ご飯の準備まで2人で終わらせたのだが、中々に楽しかった。ちなみに怪我はせずに済んだぞ、良かった良かった。


「怪我しないのは当たり前にしてください」


「ほんとにすみませんでした」


謝るんでもう勘弁してください。二度と調子に乗らないんで許して〜!




「そろそろか…」


海莉の配信が始まるまで残り10分。…もう既に海莉はコラボ相手と通話を繋いで居るだろう。


なんだろうな、前までなら別になんとも思わなかったのだが、海莉が他の男と話してるって考えるとモヤモヤする。


…まぁ予め海莉に言われてたし我慢できない程じゃないから良いけどさ。


とはいえあと10分もやる事ないんだよな〜。かりんさんにお土産どこに送ればいいのかはさっきもう聞いたしな。


は〜……なにしよ。…自分の配信の予定でも見直すか?一応俺もそこそこやるわけだし。


時間を忘れるにはちょうどいいかもしれないと思い直し予定を見直したり考えたりしていく。


まぁこれやったせいでいつの間にか海莉の配信始まってたんだけどね。

全く何をやっているのか……

本日は箸休めということで…


それではまた次のお話で会いましょ〜

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