第294話〜リプ返信〜
2日もおやすみ貰ってたのか…お久しぶりです。ゴールデンウィークだし〜と思って過ごしてました(だいたい寝てた)
ゴールデンウィーク終わるの悲しい……
それではどうぞ
「ふ〜…いいお湯」
あの後船から降りた俺達はいい時間だったのでそのまま温泉に向かった。
流石に混浴では無いので大体の時間だけ決めて個別にゆっくりする事にした。
まぁそもそもお風呂は普段一緒に入ってないんだけどね。たまーに入るぐらいで。
「にしてもいい眺めだなぁ」
しかも貸切。俺以外に人が居なくて寛げる上に眺めがいい。最高ですねコレ。
海岸線ギリギリに露天風呂があるのだが、海が目の前にあるって思った以上に絶景だな。
こうして海を眺めながら浸かってるのはなかなか出来ないからな、いい体験だ。
…とはいえ、そこまで長時間入ってられないんだよな。
時間が〜とかじゃなくのぼせちゃうからな、長時間入ってると。だから程々にして上がるつもりなんだけど流石に今出るとちょっと暇だよな…
……のぼせる方が良くないか。大人しく出るとしよう。名残惜しいけども。
そうして時間より15分ほど早いが風呂を出る。さっと髪の毛を乾かして待合室のようなところに向かうと……
「あ、優成くん。やっぱりきた」
「あれ?海莉……早いね」
海莉がいました。…いやなんで?まだ時間はあるぞ?ゆっくり出来たんじゃ……
「優成くんの事だから早めに出てくるかな〜と思ってでて出てきちゃった。」
なるほど、そういうことか。……わざわざごめんな、気を使わせてっ!?
「私が会いたくなっただけだから。気にしないでいーの」
「…そっか、ありがとう」
可愛いことを言いながら俺に気にしないように言ってくれた海莉をそっと抱きしめて大好きだよと囁く。
誰か来たら恥ずかしいので直ぐに海莉を解放する。…残念そうな顔しないで、ホテル戻ったらやってあげるから。
「わかった。…ご飯どうする?ホテルで食べる?」
「ホテルかなぁ…」
その後の予定的に(って言ってもひとつしか予定ないが)ホテルでいいと思う。
海莉が食べたいお店とかあるならそこでもいいけど…?
「ないない。それにホテルでゆっくり優成くんとイチャイチャしたい」
「…おう」
「かわい〜っ」
うるさいわ。…こんなところで言うんじゃありません。
ほら行くよ!人の目が恥ずかしいんだからもう。
「…それより、枠は取らないでも良いんだよね?」
「取らなくても良いと思うぞ。」
海莉が夜の予定について聞いてくる。…今日の夜はリプ返信を1、2時間程行う予定だ。
配信できない分こういう所でリスナーにサービスしないとね、ということでやることにした。
配信はしなくてもいい?って確認にはしなくていいと返しておく。
出先で配信するのはちょっと怖いしな。万が一バレる可能性もあるわけだしそのリスクは背負いたくない。
「帰ったらお話しよっか」
「そうだな。いい話題になる」
そんなことを話しながらホテルに向かう。…さーて、楽しみ楽しみ。
「じゃあ始めよっか」
「あい」
ご飯も食べてひと段落したので、リプ返信をやっていく。
「今からちょっとの間リプ返信します〜!」と呟けば瞬く間にリプが溜まっていく。
わかってはいたが、これ全部は到底無理だな。なるべく頑張るが……とりあえず最初から返していくか。
・今何してますか?
「明日か明後日の配信見てくれよな」
流石に旅行来てるとは言えないからな。…いやまあ、旅行ぐらいなら言ってもいいが場所は言えないからな。
・彼女の好きなとこ1つ
「可愛いところ」
アバウトかもしれんが可愛いんだもん。出会った頃より可愛くなってるし、癒されるしな。
「…どうかした?」
「いや、なんでもない。」
海莉の方を見ていたのがバレたようで聞かれてしまった。
海莉もリプ返してるんだよね、邪魔しちゃいけないから俺も集中しよう。
・夜ご飯何がいいと思いますか?
「ハンバーグ、もしくはカレー」
ぱっと思い付いたのがそれだったんだよね。…決して食べたい訳では無い。
・猫かわいいと思いませんか!
「可愛い。」
猫を写真付きで送ってくれた人がいたので素直に可愛いと返信する。
・テストしんどいです…励ましてください
「頑張れ、頑張った分だけ将来楽になるぞ」
勉強したくないのはよく分かるよ。俺だってやりたくないし。
ただしてた方が将来得するのは事実だと思う。
・好きです!
「ありがとー」
シンプルだが意外とこういうのも多い。…こうしてみると俺もファンが増えてきたなぁ。
人気になっていってるのを実感する。今更だけども。
「終わんねぇなこれ」
リプ増え続けてるんだけど。やっぱチャンスだと思ってみんなリプしてくれてるのかな。
もう少し速度を上げよう。このままやってても永遠に終わらないし…
それではまた次のお話で会いましょ〜




