第270話〜VTuberですから〜
それではどうぞ
「あ〜食べた食べた」
「みんなでいっぱい食べたね。」
まさかあれだけ用意してたお肉や野菜、ほんとに全部食べ切れるとは……
食べきれないで余ったら勿体ないとは思いつつ、足りなかったらそれはそれで申し訳ないと思い当初の想定より量を増やしておいて良かった。
あの時の俺と海莉、ナイスプレー。
みんな食べきって満足そうな顔をしている。かく言う俺も満足した。
食べながらみんなと、時には1対1でお話して。
楽しかったから定期的にやりたいな、これ。さすがに月1とかだと大変だろうから3ヶ月ぐらいに1回ぐらいでやりたい。
「今度はキャンプ場でやりたいな」
「いいですね、それ。」
キャンプ場でやるバーベキュー……絶対楽しい奴だな。
「今度は私達で探すから、優成くんと海莉ちゃんは楽しみにしてて」
「お言葉に甘えようかな、ね優成くん」
そうだな…せっかくそう言ってくれてるならお願いしようかな。
「…よっと。これで片付け終わりかな?」
話しながらも片付け作業はしてたのだがこれでだいたい終わりかな?
片付けが楽になるようにと皿とかそういうのは全部捨てられる物にしてあったからかなり楽だったな。
グリルとかは温度が冷めてからじゃなきゃ洗えないから今は置いとくしかないが……
「お疲れ様。ありがとね」
「ありがとう!」
「ありがとうございます。」
どういたしまして。…まぁ招待してる側だから片付けるのは当然だしそんなに気にしなくていいよ。
「火を消すと一気に寒くなっちゃったね。みんな中に入ろ?」
確かに。もう4月なのにまだ少し寒いな。さっきまでは火をつけてたから全く感じなかった分切ると余計になー…
「ちょっと暖房付けるね。紅茶入れるけど居る人ー」
『はーい』
みんないい返事だったな。…そんなこと言ってないで手伝おうね。
流石にこの人数は1人だとちょっと面倒だろうし。
「いいよいいよ。片付けほとんど1人でやってたんだしちょっとは休みなよ……」
そうか…?そこまで疲れてないんだけど……はい、分かりました。休ませて頂きますありがとうございます。
ただでさえお説教が確定してるのにこれ以上怒られるようなことしたら後が怖いからな…
ここは大人しくしてるのが1番だ。うん。
「頭が上がらないね海莉ちゃんには」
「…そうだな」
海莉が居なきゃ俺はここに居ないからな。頭が上がらない所の話じゃない。
心配しながらもちゃんと怒ってくれるところとかも好きなんだよな。
…積極的に怒られたいとは思わんけど。
「Mかと思った」
「失礼なこと言うのやめてくれる?」
「意外とSだよね、優成くんみたいなパターンって」
だから失礼なこと言うのやめてくれませんかね。俺はSでもMでもないです。
「実際どうなのですか?」
かりんさんが海莉にそう聞く。…いやいや、わざわざ聞かんでも…
「ん〜……内緒。でも結構激しいよ」
君は一体なんの話をしてるんだ。みんなも「へ〜」じゃないよ!
「詳しくは言ってないからいいでしょ?」
「詳しく言ってなくてもやめて欲しいんだけどな恥ずかしいから」
「何をとは言ってないのに?」
確かにそうだが……言葉遊びで虐めないでください。
しまいには泣いちゃうよ?
「ごめんごめん。はい」
「ん、ありがと。」
海莉が紅茶を配ってくれたのでお礼を言う。…うん、美味しい。
やっぱ紅茶は海莉が容れた方が美味しいんだよな…
「……どうする、配信する?」
海莉が席についてふと言い出した。……実はバーベキューの最中、みんなで配信したいね〜なんて話をしてたんだよな。
配信環境は家にあるのでみんなでやろうと思えばできるけど…どうする?
「いいんじゃない?せっかくだし。」
「配信者ですしね」
「そうそう。」
んじゃあやりますか。…準備してこないとな。
そう考えて俺と海莉は部屋に向かう。隣同士で配信した所だな、あそこならみんなでできるし…
じゃあVTuber、頑張りますかぁ
優成くん頑張ったね会は次の次の回かな…
それではまた次のお話で会いましょう〜




