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第266話〜隣じゃねーか〜

それではどうぞ

「ここ最近何か楽しみにしていることはありますか?だって」


「うーん…みんなで集まるから直近だとそれかな」


「楽しみだよねっ!」


楽しみにしてるよな、お互い。…まぁVTuberが集まるのを堂々と言ってて良いのかと言う所はあるがそれは今更だろう。


・何するの?


「何するの?バーベーキュー。他何やるっけ…」


「その場のノリ…?」


集まるのにこんな計画無くていいのか?って感じだが、ほんとにこんな感じなんだよな。

そもそも夕方からの集合だしな。もしかしたら配信はするかもしれないししないかもしれない。


庭とはいえ外だし騒ぎすぎると近所迷惑になるかもだしな。


「そこは大丈夫だと思うけど……まぁ外での配信は気を付ける方がいいよね」


そもそもバーベーキューできる時点でって感じか、そりゃそうだ。


「そうそう。それにお隣さん凄い優しいし…」


「……あれ、そういやお隣さん俺知らないな…」


「……そのうち知れるよ、そのうち。今はまだ知らなくていいんじゃない?」


そういや最近お隣さんの工事終わってたんだよな。

もう引越して来てるのかな〜?とは思ってたんだが……


俺の知らないうちに挨拶でもあったのだろうか?…なんかちょっと嫉妬。


「なんでよ。大丈夫だって、知ったらウルフくんも安心するから」


「……俺の知り合い?」


一瞬ダイヤくんが頭をよぎるが、まさかそんなことは無いだろう。


「こればっかりはまだ言えないかな、ごめんね?」


うーん、ちょっと不安になる部分も無くはないが…考えすぎか。むしろここは海莉を信頼するべきだよな。


素直に信じれなくてごめんよ海莉。


「ん、いい子いい子。」


「ん……ありがと」


暫くの間大人しく撫でられ続けていたのだが、ふと目に入ってきたコメント欄で正気に戻った俺は慌ててやめさせようとする。


…まぁ中々やめてくれなくて配信見てる人の前でめちゃくちゃ甘やかされたけど。

おのれ海莉め……覚えてろ?


「でも最後の方は優成くんも進んで甘えてたんじゃん」


「それはその………」


と、こんな感じでこの配信は色々と俺の負けなのだった。色々と。

いやだって、まさかそれがそう来るとは思わんじゃないですか……



「〜は?」


「ある」


「〜も?」


「それもある。」


本日はついにみんなで集まる日。…なので、朝から最終チェックをしている。

食材はあるし他の物も準備は整っている。後は出迎えるだけだ。


そうして海莉と2人でチェックしているとインターホンが鳴らされた。

まだ時間より早いし、宅配便とかかな?


「ごめん優成くん、出てくれる?」


「はいよ〜」


まあ海莉は手が離せないしな。元々出るつもりだったし……ん?あれ、これって…


「はいはい」


「ちょっと早めだけど来ちゃった!」


「来ちゃいました」


やっぱりダイヤくんと六花さんか。…まだちょっと早いが上がってくれ。上がってくれ。


「お邪魔しまーす」


「お邪魔します。あ、これ」


ああ、わざわざどうもどうも。後で頂きますね。


「わ、六花ちゃん達か。にしても早かったね?」


「家で待ってても暇だな〜って」


「そっかそっか。…荷解きは?」


「……飽きちゃいました」


荷解き飽きるって何?飽きるとかあったっけあれ?

終わらないってことかな……そりゃ荷解きだもんね、仕方な…あれ?


「……ん?荷解き?引越ししたんだ」


「ダイヤくんとね」


「あらま、そりゃおめでとう」


同棲したのね?そりゃめでたいね。2人には仲良くいて欲しいし…

っていつの間にしてたんだろう。ちょっとぐらい教えてくれてもいいのにね?


「ちなみに家そこね」


そうしれっとダイヤくんが指さしたのは……


「……隣じゃねーか!!!!!!」


「あ、どうもお隣に引っ越して来ました六花です」


「…………………」


チラッと海莉に目線を送る。…あ、頷いた。どうやら事実のようで。

…え?あれ?ほんとに隣なの?


「まさか隣に引っ越してくるのはないだろって思ってたんだけど……あれ、海莉もしかして」


「気付いた?…優成くんってこういう反応はしっかり面白いから黙ってようかなって」


「海莉ちゃんはちょくちょく遊びに来てたんだけどね」


確かに最近よく外に出るなー、健康的だなーとは思ってたんだけど……

遊びに行ってたのか。全くもう、言ってくれればいいのに…


「そこで浮気を疑わないのがいい所なのかな?」


「俺の方を見ないで、六花……疑った事ないでしょ」


海莉に限ってそんな事しないだろうとは思ってたし…もししてたらもう誰も信じられなかったけど。


「とまぁ、意外と世間は狭いってことでした。ちゃんちゃん」


「終わらせようとすな…もういいけど」


「かりんさんも知り合いだったりして」


まっさか〜!流石にそんな事ないでしょ。どんな確率よ?

見ず知らずの人間でしょ〜かりんさんは。


「どうだか」


「フラグが建設されました」


へし折ってくれ、頼むから。頼むからー!!

それではまた次のお話で会いましょう〜

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