表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

264/411

第264話〜優勝インタビュー・MVP?〜

それではどうぞ

「もしもしー繋がりましたでしょうか!」


「もしもしーお疲れ様です」


「お疲れ様ですー」


「お疲れ様ですわ」


インタビューいいですか?と聞かれたのでもちろんOKを出し、インタビューに答える。

…どうでもいいが、この2人はほんとにスイッチを入れるのが早い。


すぐさま配信用のテンションに切り替わってるからな。俺も見習わねば…


「今回の大会優勝おめでとうございます皆様」


『ありがとうございます』


「まずはリーダーのボタンさん今回の大会どうでしたか?」


「そうですね、2人とも強かったのでオーダーもそこまで出さなくてよかったし何より楽しんでプレイ出来たので良かったかなと。」


「ありがとうございます。確かに非常に強かったですし何より楽しんでプレイするのはとても大切ですからね。楽しんでいただけたのなら何よりでございます〜。」


「…さて、かりんさんは初優勝でしょうか?どうでしたか?」


「以前は優勝できなかった分優勝できて嬉しいですわ。チームワークのおかげですからメンバーに感謝しております」


そうか、かりんさんは1度出てたのか。そりゃ尚更嬉しいだろうな。


「確かに以前出た時は優勝ならずでしたからね。嬉しさ倍増と。おめでとうございます〜。」


「さて、皆様気になっているのではないでしょうか?ウルフさん。初出場にて初優勝ですがどうでしょう?」


ついに俺の番が来たか。ん〜…そうだな、


「そうですね、練習で学んだ事を上手く本番に活かせたかなと思います。練習含め上手くいかなかったこともありましたがそれも込みでとても楽しくやらせて頂きました。優勝出来て嬉しかったです。」


こんなところだろうか?…優勝出来たのは俺の力だけじゃないし練習では上手くチームワークも取れなかったからな。

本番ではそれが活かしきれた。努力が実を結んだってことだな。


「ありがとうございます。これあの、僕の個人的な興味なんですけど」


「はい、なんでしょう?」


わざわざ前置きしてまで…何を言われるんだろう?ちょっと怖いな……変な質問じゃありませんように!


「なんかFPSとかやられてました?このゲーム以外で」


良かった、普通の質問だ。


あまりにも強かったが俺のランクはシルバーだから他のFPS経験がないか疑っているそうだ。

だが残念ながら無いんだよな。精々12人のフルパのあのゲームぐらいじゃないかな。


「ほんとに強くて見てるこちらも視聴者の皆さんも驚きながら見てました。本日はナイスプレイをありがとうございます」


「こちらこそ楽しい大会をありがとうございました。」


「すみません、最後に皆様に向けて彼女さんの好きな所を1つお願いします!」


「うえっ」


何も変な質問がなくて良かった〜と安堵した俺にぶっ刺さる爆弾。

向こう配信してるから逃げることは許されない感じだし最後にとんでもないことに言いやがったな…


「はやくっはやくっ」


「僕2人のファンなんでめっちゃ聞きたいんですよね」


解説の隣の人までそう言い出した。あ、これあかんわ。あきまへんわ。時間かけるとハードル上がるつでっしゃな。


「彼女の好きな所ですね?そうですね…誰よりも努力する所です」


「ありがとうございます〜。それでは皆様ありがとうございました〜!」


ありがとうございました〜と言って通話を切る。…うん、なんか最後らへん動揺がすごくて普段使わないような言葉遣いになってた気がするが気のせいだろう。俺は関西人では無いのだ。


「お疲れ様〜っ!」


「テンション高いですねぇ。ウルフさんはお疲れ様です。」


「ああうん、疲れた…」


普通ああいうのって賞金の使い道聞くんじゃないのかね?…それ最初に聞いてたか。

何はともあれこれで大会が全部終わりかなっ。


「そうですね。…優勝出来たし何か贅沢でもしようかな」


「かりんちゃんも頑張ったもんね。ウルフくんもっ。」


「ボタンもな。」


「…では、そろそろ時間なので先に失礼しますね。お疲れ様ですボタン、ウルフさん」


ああ、お疲れ様ですかりんさん。疲れたでしょうからごゆっくりお休み下さい〜


「お疲れ様なんだよー」


「二次会楽しみにしておりますね。では」


あ、二次会。すっかり忘れてたわ。


…優勝したしリスナーにいい報告しながらできそうだな。今日やるわけじゃないけど…。


「あれも提案してみないとっ」


「おおっ!?と、びっくりした。急に部屋に…」


「入られたら困る事でもしてるの?」


「…して無いけど。びっくりするだろ?」


すぐにでも会いたかったの、と可愛いことを言う海莉をすぐに抱きしめる。


「私も優成くんの頑張るところ、好きだよ」


「……っ」


「今日まで頑張ったね。君のおかげで優勝出来た。ありがと…今日の優成くんは一段と格好良かったよ」


……っ、海莉。ありがとう。俺ちゃんと役に立ててたんだな。


「もちろん。…優成くんがいなかったら優勝なんて出来なかったよ?」


邪魔だとか言われなくて、本当に良かった。それどころかこうして認めてもらえるのは…やっぱり嬉しいよ。


不安も色々あった…が、それを悟られないようにしてたんだよな。

バレてたけど。……ありがとうな海莉。


「みんなと会うまでに自信つけようね、今日は優成くんから、ね?」


「えっと…お手柔らかに…」

それではまた次のお話で会いましょう〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ