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第238話〜寝ちゃった〜

それではどうぞ

「ん、ウルフくんにも質問来てるよ」


「え?」


「ボタンさんの膝の心地はどうですか?だって」


めっちゃいいよ、最高。柔らかくて気持ちいいし寝心地がいい。

何より見上げるボタン、可愛い。


「だそうです」


「いる?この質問…」


俺にしなくていいから海莉にしてくれ。…俺はただ海莉の膝の上でゆっくりしてるから。


「でもウルフくん好きだよね、膝枕」


「まぁ……」


心地いいし落ち着くし…正直なところ結構すきだ。

男のあこがれ〜!って言うのも頷ける話だよな〜これ。


「可愛い〜。今度耳かきしてあげるね」


確かにそろそろしなきゃ行けない時期だけどそれぐらいは自分でやるよ?


「自分でやると危ないよ?…それに私がやった方が気持ちいいよ?」


…ちょっとだけいやらしく聞こえてしまうのは俺が汚れてるからですかね。きっとそうだ。


「…こ、こんどね」


「やった勝った」


確かに海莉の勝ちだね、勝負にすらならなかったもん。


・よわっ

・雑魚やん

・ゲームだと強いのにね…


「言いたい放題言われてるよ〜?」


「ボタンには勝てないです。」


毎回毎回俺ばかりがドキドキさせられてて悔しい部分もあるけどな。

たまには俺がドキドキさせたいんだけどなぁ


「ウルフくんは手加減を知らないからダメ」


「えぇ……」


・微笑ましい

・いつ結婚するんですか?


「いつ結婚するんですか?だって。いつ結婚する?」


「そのうち。今は今しか味わえないことを味わいたい」


結婚考えてないんですか?みたいなことを聞かれるけど考えてるに決まってるでしょ。

結婚して死ぬまで一緒にいるつもりだが付き合ってる時しか味わえない感覚は味わっておきたい。


2人きりを少し楽しみたいってのもある。…つまりそういうのも考えてるわけで。


「私はいつでもいいからね、2人きりがいいのはそうだけど」


「ありがとうね」


本当、海莉は俺には勿体ないぐらいだよ。…ほんとありがとね。


「ちゃんと幸せにするから」


「もう幸せだよ」


そう言って海莉が少し俺に口付けをする。……っ、もう!配信中なのにそんなことされたら…


「ふふっ、内緒ね?」


…いつからそんな悪い子になったんだ。わかった、内緒ね?


・尊い

・てえてえ

・元気もらえましたありがとうございます


こんなので元気になってくれるんならいいんだけど…少し恥ずかしいな。


「ん〜可愛い。配信閉じてウルフくん撫で回したくなっちゃった」


流石に短いからもう少し頑張って……終わったら好きなだけ撫でさせてあげるから。


まぁメン限配信はそこまで長くなくても、本当に終わりたいタイミングで終わったり少しだけ〜みたいなのは全然あるみたいだけど。


そういうふらっとしたのがメン限の良いと頃なのかなぁ…


「じゃあそういうことだからもう少しだけやるねみんな。」


そうしてコメントを読み進めていく海莉。…さっきのように完全にコメントと対話しているので俺は黙って海莉の膝の上で聞き続ける。


こうして聞けるのは俺だけの特権だよなぁ。……雰囲気も相まって時間が時間なら確かに寝てしまいそうだ。


目を閉じると完全に海莉のラジオを聴きながら寝てるみたいだ。

これ、出来る時は良くしてたなぁ……安心して寝れたんだよね。


む、そんなこと言ってたら少し眠気が……。今寝るのはだめなんだけど…



「…みたいな感じ。私が使ってるメーカーさん今度紹介しようかな」


「…んん」


「ん?……あ、ウルフくん寝ちゃった。あんなに寝ないって言ってたのに」


何かの声が聞こえたな〜と思って下を見たら…優成くんが寝てた。

それも幸せそうな顔しながら。やっぱり眠たかったんだね?


「もう少しちゃんと寝かせてあげたいんだけどちょっと待ってね」


せめて毛布はかけてあげたいけど今のこの状況じゃ動けない。配信もあるからね

幸い優成くんは男の子にしては凄く軽いから頑張れば動かせるんだけど……


・あらら

・眠そうな声してたもんな

・おつかれかな?


「かな?もう少しで終わりにして寝かせてあげるね」


いつまでも喋っていると起こしてしまいそうだし、そうなると申し訳ないからゆっくり寝かせてあげたい。


起きる気配がなさそうならベッドに寝かせて私もそのまま寝ちゃおうかな?

朝起きた時どんな反応をするのか楽しみだな〜


・はよおわり

・寝かせてあげな


「優しいじゃんみんな。…いつも彼に優しくしてくれてありがとね」


優成くんが元気になって、今ちゃんと生きようとしてくれてるのはみんなが居るからだと思う。

本当に楽しいことをようやく見つけられたんだし。


・どういたしまして

・それほどでも


「後で起きた時教えてあげなきゃ。…じゃあちょっと早いけどおやすみなさいみんな」


そう言って配信を閉じる。最後の最後まで声小さめを忘れずに……


さて。配信は終わったね?…うん、ちゃんと切れてる。

じゃあちょっと移動しますよ〜っと。流石にこのままじゃ良くないから。


いや、でももう少しだけ膝枕してるのを堪能したい…!


「かいり……」


「…私はここに居るよ。大丈夫だよ」


寝言で私を呼んでるなんて…どんな夢を見てるんだろう?

私はいつでも居るよ…大丈夫だよ〜。


それにしてもこんなに甘えてくれるようになるとは思わなかった。…ちゃんと甘えてくれない事ばっかり考えちゃってたんだけどなぁ。


いいこいいこ。この調子でもっともっと甘えていこうね〜


その後3時間しても起きる気配が無かったため、ベッドに移動させて一緒に寝ることにした私。


……どんな反応するんだろうね。楽しみだな〜

それではまた次のお話で会いましょう〜

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