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第232話〜大会デビュー?〜

それではどうぞ

「はい、よしよ〜し。可愛い可愛い」


俺は今海莉に膝枕されてよしよしされている。…なぜこんな状況になってるのかって?


配信が終わった俺はいつものようにパソコンを閉じて、そのまま少し考え事を……しようと思ったところに海莉が乱入。


あれよあれよと流されて今に至る。…多分海莉がモテたことに少し嫉妬してたからなんだろうけど…


「余計なこと考えなくていいんだよ〜」


「余計なことて……」


「優成くんの他に付き合った人なんて居ません。前にも言ったでしょ?」


確かにそうだし別に疑ってないけど……


「ならなんで嫉妬したの?」


「…自信満々にモテたとか言うから」


嫉妬させようとしたのかわかんないけどあんな自信満々に言ってたら…そりゃ妬いちゃうよ。


「可愛いねぇ〜」


「馬鹿にしてる?」


「してないしてない」


絶対してたろ……もう知らん、ワシは寝るからな。


「ふ〜っ」


「…っ!?ちょっと海莉…!」


急に耳に息吹きかけないで…!めっちゃびっくりしたから!


「だって…構ってくれないんだもん」


「分かった、悪かったからもうやめて」


「耳敏感だよね優成くんって。」


わかっててやんないで……びっくりするから。


「私がこんな風にしてあげるのも、自分を捧げるのも優成くんだけなの。…それだけは分かってて」


「……うん、わかってる」


それはわかってる。…今更今の海莉を疑うつもりはない。


「ん、いい子いい子。……それじゃあ寝よっか?」


「寝よっかって……ここ俺の部屋」


確かに時間的にはそろそろ寝てもいい時間(いやちょっと早いがまぁ誤差として)なのだが、ここ俺の部屋なんですけど。

何至極当然のような顔して寝ようとしてるの??


「ちょっと狭いけど我慢して寝ようね?」


「まぁ頑張れば寝れるけど……もういいや」


こういう時の海莉に抗議しても無駄なのだ。最終的には


「だめ…?」

って言われて押し切られるんだから諦めもつく。


「こっちこっち」


海莉、俺と寝る時…というか俺を寝かしつける時凄い楽しそうだよな。

俺も海莉の寝顔を見たいんだけど滅多に見られないんだよな。だいたい先に寝るにだいたい海莉の方が早く起きる。


「優成くんを堪能したいので!」


「たまには堪能させてくれてもいいんだぞ…」


「こればっかりは私の楽しみだから」


そうか、なら仕方ないけど……ってやっぱり2人だと狭いなぁ。

ただ暖かくて寒さを感じなくていいのは楽だな。


「…まだ暖房つけてないの?」


「寝る時は切るでしょ…?」


「時間で切れるようにしたらいいのに」


タイマーって奴か。な〜んか勿体ない気がして……人がいるといいんだけどね。


「風邪ひかせない為にやっぱり私が一緒に寝るしかない」


「一緒に寝たいだけじゃ?」


「そうとも言う」


でもそろそろ寝室を一緒にしてもいいのかも?ベッド頼んだんだっけ?


「頼んだ!あとは届くの待ち」


「行動が早い…」


「広めにしといたから」


我慢できるといいね?と実に艶やかな声で言う海莉。

そういうのはちょっと……まずいからやめて欲しい。


受け入れる覚悟が無いわけじゃないけど流されてしたいわけじゃないからな。

…とはいえそろそろ受け入れてあげないとダメかなとは思ってるので勇気を出すべきか。


「そうだ、そういえばさ……」


海莉が唐突に言ってきたのは企画…またやりたいね〜といつか言ってた歌ってみたについてだ。

曲を海莉が探してくれていたのだがいいのが見つかったらしい。


「じゃあそれでやる?」


「うん!…大好き」


こんなことで好きが貰えるんならいくらでもやるけどね。

なんにせよ、探してくれてありがとね。


「ううん、楽しかったから。……それから、ね」


「ん?どうかした?」


「ほら、優成くんレパートリーが少ないって話してたじゃん?…歌って欲しい曲リストにして渡したら歌ってくれるかなぁって」


ああ、その事か……全然歌うよ?というかむしろ助かるよ。

配信に関しても歌に関してもレパートリーを貰えるのはとても助かることだ。


「…配信悩んでるの?」


「悩んでるというかやることがないというか。同じことばっかで良いのかなぁって感じ」


とはいえ新しくやることを見つけるまでは適当にぺックスなり雑談なりするしかないんだけど……


「ん〜…他の人とコラボしてみたら?大会とかもそろそろ出てもいいんじゃない?」


コラボはともかく大会?祭り?は俺の意思じゃどうにもならないからなぁ…

お誘いが来ないことには……


「私がいるじゃん」


「そうだった」


そうでした、海莉が居たわ。次の大会は一緒に出れるといいな。

お祭りみたいな雰囲気だと楽しいよな…ガチで勝ちを狙うけど楽しさも味わえるんだから。


「ふっふっふ〜、言質取ったもんね。あと一人直ぐに見つけなきゃ…」


「あ、もう大会の開催は決まってるんですね…」


あと一人、誰になるんだろうか。怖いような楽しみなような……

なんにせよ俺はその時に備えて強くならなきゃな。


まぁまだ出れると確定したわけでは無いのだが。出られるといいな〜!!




それではまた次のお話で会いましょう〜

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