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第219話〜盛り上がる女子会〜

それではどうぞ

「お〜美味しそう」


「ここの料理は結構美味しいよ、高いけど」


個室だからっていうのもお値段高めの理由なんだろうけど…


「でも外食で料理を食べると恋人の料理が食べたくならない?」


「あ〜わかる…めっちゃわかる。」


外で食べるご飯も美味しいんだけど結局家で作ってもらうご飯が1番美味しい。

…最近海莉に甘えすぎかな。自分でもご飯作らないとダメなんだけどね、大変だし。


「望んで作ってそうだけどね」


「よくお分かりで」


「六花がそうだからね」


なるほど…いや確かに六花さんもそうっぽいわ。海莉も自分から作ってくれてるんだよな。せめて手伝うよって言っても楽しいからって言うし…


「手伝ってあげようとするだけ優しいと思うけどね」


「ダイヤくんもそれぐらいはやるでしょ?」


「いやぁ…俺はそもそも料理が一切出来なくて」


あらま…出来そうなのにね。今まで一人暮らしでしょ?


「一人暮らし男性が料理できるってのは幻想よ…死なない程度に簡単なものしかできない」


あ〜…冷凍食品とかインスタントとかあるもんね今。しかもだいたい美味しい。

そりゃ死ななくて済みますわ…健康かどうか別にして。


「流石に申し訳なさ過ぎて覚えようって勉強してた時もあったんだけどね、六花に止められてやめちゃった」


「へ〜…なんて言われたの?」


「私が作ってあげてるから要らないでしょ、って。」


やっぱり女の子は胃袋から掴みに行くのかなぁ……

実際掴まれてるわけだしな。作戦成功なのかな


「そういやもう同棲してるんだっけ?」


「いや、まだ。家探し途中かな…したいねって話にはなってるから」


なるほど。…まぁお互いに配信者だからある程度防音のことも考えないといけないわけだし、それでいて安全性のことも考えるとすぐには見つからないか。


「そう…別に同棲自体はバレてもいいんだけどこっちの声が六花が1人配信してる時に乗っちゃうのもね」


「なるほど…最悪防音室にしちゃえばいいんだろうけどね」


お金かかるけど…まぁ今後も配信続けるんならあって損は無い。

海莉の部屋は防音室だしな。…ちなみに俺の部屋は海莉の部屋ほど完全な防音室ではない。


「そっか…防音室にすれば近隣の人の邪魔にもならないしありだな。」


しっかり考えてよき同棲を楽しんでくれ。…まぁ問題も起こるだろうけど言ってくれれば相談に乗るから。


「ありがとう…頼りになる。そういや同棲早かったよね?」


「まぁ…色々あって。」


「そっか。…優成くんこそなんかあったら相談しなよ?」


ここで詳しく聞いてこない辺り本当に助かる。…察してくれたんだろうな、ありがとう。いつか話せる時が来るといいな…


「って俺らなんも食べてないじゃん。飯食おう飯」


「写真だけ撮ってそのままだったね〜…いただきます!」


「いただきま〜す」


お互いに写真だけは撮ってた(つぶやく用)ものの食べることなく話してたからな…

完全に冷める前に頂くとしましょう。この後も予定あるし…


「そういやあの二人の配信、どこで見る?」


「カラオケ内でいいんじゃない?フリータイムにすれば時間は解決するし」


ならそこでいいか…音がうるさそうと思ったけど歌わなきゃそれでいいわけか。


「んじゃあサクッと食べて移動しますか」


「賛成」


まぁこの後結局話が盛り上がった結果お店を出るのが13時ぐらいになったのだが…それはまた今度な。



海莉・六花視点〜


優成、大也がご飯を食べ終わり、カラオケに向けて移動している頃。



「出来ましたね!」


「出来たね!」


もう少し時間がかかるかと思ったけど…結構早めに作り終わった。あとは冷蔵庫に入れて保存しておく。


「ご飯食べよ…って思ったけどお腹すいてないよね?」


「ないですね…」


つまみ食いが響いたか〜……試作品作って〜とかしてないにしろチョコつまみ食いしたりしてたもんね。


「試作品作ってないというか、手際が良すぎて試作品作り終わった後というか……」


そう言われて時間を確認すると…もう3時間も経過してる。

楽しすぎて時間の流れがとても早かったな〜


「じゃあちょっと休憩がてらお茶しよっか?紅茶とかあるよ」


「飲みたいです!…味はなんでも」


じゃあ…これにしよっと!やっぱり紅茶だよね〜優成くんはコーヒーなんだけど。


「あ〜…飲みすぎて怒られてそう」


「普段はそこまでかな〜ちゃんと自制してる。飲みすぎる時は夜通し作業してる時ぐらい…」


飲みすぎると体に悪いって理解してるからね〜…体壊すと私が怒るし悲しむからってめっちゃ気を付けてるよあの子。


「いい子ですねぇ…体調崩して欲しくは無いけど崩したら崩したで看病のチャンスなんですよね…」


「ちょっとわかるかもその気持ち。」


「甘えてくれるの、いいですよね…」


元気が1番なんだけどね。…今だと結構素直に甘えてくれるし。

前は苦労したけどねぇお互い…なんで気付いてくれないんだろうね?


「ほんとですよ!こんなにわかりやすいのに!わかりやすいのに〜!って。私そんなに魅力無いかなって落ち込んだこともありますし」


「真剣に落ち込んじゃう時あるよね…」


私も落ち込んだもん。夜こっそりだけど……

たまにだけどちゃんと私を褒めてくれる時があったからまだ元気だったけどね。


「でも今幸せなんでいいです。…はあ、早く同棲したいな。」


「あとは家を見つけるだけ?」


他にも色々大変なんじゃ…と聞いてみたけど、そもそも同棲と変わんないような生活だったらしい。

余程通ってたんだね…六花ちゃん。


「いい家が見つからないんですよお…」


「配信のことも考えた時にってこと?」


「そうです。私は別に彼の声が配信に乗っても良いんですけど大也はダメって言うし」


そもそも防音の対策をしてないと近隣から苦情来ちゃう時あるし、防音はしっかり取らないとだよね。


「そうなんですよね。…お金は別にあるし防音室は作っても損にならないので良いんですけど」


「配信続けるんならあった方がいいもんね」


「夜も周りに気を使わなくていいですから」


…そういう使い方をするのね?その目はそういうことだよね?


「え、してないんですか?」


「手を出してこない…」


「ああ……納得。」


ヘタレなんだからも〜……用意してあるのにね。


「でも大事にされてるってことじゃないですか」


「そうだね。愛されてるよ」


「…今のこの海莉ちゃんの顔リスナーにみせたい」


「だ、ダメ!」


冗談ですよ〜と笑いながら言う六花ちゃんを見て私も笑う。

……女子会はまだ始まったばかりだし、楽しもうかな。


やっぱり定期的に開催しない?女子会。


「やりましょうよ!私隣に引っ越そうかな…」


「ちょうど空いてるけどね今」


「ちょっと詳しく!」


それではまた次のお話で会いましょう〜

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