第209話〜海莉の報告後LIVE編・打ち合わせ〜
それではどうぞ
「やっほ〜。こんばんはみんな〜!」
俺が報告後の初LIVEをした日の夜。海莉が報告後初のLIVEを始めた。
なお、俺の倍ぐらいの数リスナーさんが集まってる。流石海莉パワー……恐るべし。
「めっちゃ集まってくれてるね今日、すごい凄い!」
・おめでとぉぉぉ!!
・おめでとうございます!
「ありがと〜!ようやく叶ったよ〜みんな〜!」
海莉はたまに枠で「付き合うんだったらウルフくんみたいな男がいい!」って言ってたりしたんだがそれは単にめっちゃいい子だよあの子!って宣伝してくれてるだけなのかなって思ったんだよな。
今にしてみると、まじでそう思ってたんだなぁって。それはリスナーさんも同じ心境らしいけど。
「も〜ほんと鈍感……というか気付いたけど絶対そんなことない!!って否定しちゃうタイプというか。ネガティブというか……苦労したよーみんな!」
・よかったね……ぐすっ
・やっぱボタン主導だったんだ
・どうして好きになったの?
「私主導だよ。ウルフくんが私のことを好きになってくれるようにめっちゃアピールしてた!…あんな優しくてかっこよくて、でも時々可愛いなぁ〜!!って思うぐらい甘えてくれる時とかあって好きになるに決まってるよ!」
おおう……いざ聞くと恥ずかしいな。
「ウルフくん、私の事を最優先でほんとに大事に考えてくれるんだよね。だからかな?純粋に私の事を心配して考えてくれてるんだもん。好きになっちゃったよ……」
・か、可愛い…
・ボタンってこんな可愛かったっけ?
・そりゃ惚れますわ……ウルフくん男〜!
…可愛い。うちの海莉が可愛い。他の男が可愛いって言ってるのは…うん、ちょっと嫉妬しないでもないが。
まぁ大抵そういう時は海莉が後で「大丈夫〜私は優成くんだけのものだよ!」って言ってくれるし。
「ウルフくん嫉妬してそうだよね〜こういう会話聞くと。私もそうだもん、かっこいいとか言われるの見ると妬くよねぇ」
そうなのか。…って、そらそうか。当たり前だわ。
俺も今度から海莉のものだから大丈夫だよって言おう。うん。
・可愛い
・結構妬いてそう
・妬いてま〜す、ボタンは俺ので〜す
出た方が良いかな?と思ったのでコメントする。まぁ嫉妬してるのは事実だが……あまり表に出すのも良くないだろうからな。程よく適度に。
「あ、出た。出てきたよ〜!w可愛いねぇ〜ウルフくん」
可愛くないわ!!男だっつうの!…男に可愛いは褒め言葉なのか?いや褒めてるんだろうけどさぁ
・可愛くないわい
・何このほっこりする会話
・永遠に聞いてられるわ
「可愛いよ〜ウルフくんは可愛い!可愛いの!……これぐらいにしないと俺ばっかりじゃなくリスナーとも話せって言われるからこの辺にしよ!」
おお、さすが海莉よく分かってる。俺と話してくれるのは嬉しいけど、リスナーさんとも話して欲しいしな。
VTuberですし。VTuberですし!
「男を落とすためにはどうしたらいいか?…私もめっちゃ迷ったんだよね!胃袋掴むとか…あとは私が居なきゃ生きていけないように仕込むとか?」
その後も次々と繰り出される質問に答えて言った海莉。
中には聞いてて恐ろしいなと思うような回答もあれば、一刀両断する回答もあった。
ただそれは全部海莉らしい回答で。中には俺もお〜ってなるものもあったしな。
ともあれきっかり2時間後配信を終了した海莉。さて、ちょっと見に行くか……
「妬いた?妬いた?」
「妬いた。妬いたから責任取ってもらおうかな」
「仕方ないな〜、おいで?今なら甘え放題だよ!」
そう言われたので素直に甘えに行く。…よしよしされるの結構気持ちいいんだよな。
「海莉も妬いてたんだな」
「当たり前でしょ?優成くんったらすぐほかの女にかっこいいとか可愛いとか言われて……!」
いたい、痛いから落ち着いて。海莉以外を見るつもりなんてないから!
「にしても……楽しかったな」
「ね。…好きなことについて話してる時はほんとに楽しいよね」
リスナーさんも受け入れてくれてたし…めっちゃ質問はされたが。でもそれも嫌じゃないしな。
たまーにめんどくさいのがあったがそういうのはスルーした。ガチ恋勢という人たちは涙したっぽいけど……
「これからは2人で配信できるね?」
「そうだけど、ずっと2人でやるの?」
「…ちゃんと1人でやる時間もとるよ。一人の時間も欲しいもんね?」
分かってらっしゃる。適度にそういうのは取った方がいいと思う。
「とりあえずあの二人と予定合わせないとね?」
「だな〜、ほんとに楽しみだ。」
「いつか実際に行けるといいね。…配信は出来ないけど」
そう言って各々、部屋に戻る。……さて、しっかり打ち合わせしないとな!
それではまた次のお話で会いましょう〜
…次はダブルデート配信編かな




