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第197話〜助かりませんか?あ、無理?〜

それではどうぞ

「こわい……」


「早い早い。まだ始まって2分ぐらいしか経ってないよ?」


まだ入ってすぐだと言うのに。部屋の特定すらしてないよ?


「なんか音した音した音した!」


「お〜じゃあその近くなんじゃない?」


「投げられた!物投げられた!ねぇ!」


「EMFしてどうぞ」


ボタンの辺りかなぁ…この辺じゃなさそうだし。もの投げるってことはポルターちゃんなのかな


「ポルターちゃん……可愛い」


「自己紹介?」


「私ポルターちゃんじゃない」


たしかに。それだとゴーストになっちゃうもんね。出来れば生きてて欲しいなぁ…


「あ〜ここだね、うん。ここだ」


温度低いし多分ここだろう。聞いた話によるとこちらの正気度が下がるとルームが変わるらしいしさっさと特定した方が良さそうだな。


部屋は…ここは子ども部屋かな?そこまで広い範囲じゃない分助かるな。


「じゃあプロジェクターだっけ?なんかそんなやつとか置いてこうか」


「何持てばいい?」


十字架とかかな…ハント防いでくれるし。


「大事!持ってく」


俺はプロジェクターと…カメラにしようか。さっさと置いていこう。あ、十字架はちょっと離して置いた方がいいかもね。


「あい〜」


「…何?その声」


「歯抜け萌え声」


普段の声とは違う…凄く高い声だったからびっくりした。それが噂の歯抜け萌え声か。


……普通の方がいいよ?その声はそんなに好きじゃないなぁ


「普段の声が好きってこと?」


「そうそう、そういうこと。」


「…っ、ふ、普通に答えるんだ……」


まぁ元々推してたわけだし海莉の声は好きだったし…何を今更って感じだよな。


・なんかホラーなのに甘い雰囲気が…

・ゴースト、やれ


「あ、ねぇねぇ氷点下だよ」


「あら〜ほんとだ。氷点下かぁ…」


たしか危険な奴が多かったよなぁ……一覧を見ましてっと。

怨霊?……火を忌み嫌う。火?火って何?


・キャンドル

・キャンドルだね〜

・キャンドルの火が消えると特殊ハントされる可能性がある


「じゃあキャンドル消させてハント起こるかどうかみたら判定できるんじゃない?」


「賢い!」


多分そういうことだよな?…やってみようか。


ルームに均等にキャンドルを配置して…っと。ライターで火をつけまして。えめっちゃ消すじゃん


「ねぇ、危なくない?」


「逃げてていいよ?」


「ほんと?じゃあ…さよなら。」


逃げてていいとは言ったものの容赦ないのね……まぁ近くにお香置いてあるし最低限自分の安全は確保出来てるからいいけどさ。


…にしてもハント起こらないなぁ。全部消えないととかなのかな?付けるのやめてみるか…


「今だよゴースト、今ならウルフくん食べれるよ」


お前はどっちの味方なん……だっ!やばいやばいやばい…!


「あ、ハントだ。頑張れー!」


お香お香お香……拾った!お香を炊きまして。そしてこの隙に全力で逃げる!!


ゴーストとは逆方向に逃げろ……この辺かな。懐中電灯は消して、扉は閉める。ここだと扉開けられたら死ぬからちょっと離れて隠れて…


後は息を潜めて待つしかない。…仮に見つかったら俺は終わりだ、もうお香ないし…ほんとにこのゲームはお香が大事、生命線だわ。


『アア……うぅ……』


って、こっち来てないか?ゴーストの声が聞こえるぞ?それに足音もするし…結構うるさいんだな、ゴーストの声とか足音とか。お?今部屋の前位まで来たか?


頼む、どっか行ってくれ……!


『ア……ゥ…』


ふぅ、危ない危ない。…どっか行ってくれてたすかった。


「危ない危ない……こわっ」


「大丈夫…?」


思わず声出てしまった。…大丈夫だとは思うけど静かにしなきゃ。


…っと、終わったか?音はしなくなったな。懐中電灯をつけましてっと。うん、大丈夫そう。


「終わったよ。怖かったね〜!」


「ボタンは外いたでしょ。……怨霊なのかなぁ、消えた瞬間してきたような?」


・だね

・多分怨霊だと思う


「じゃあ怨霊の証拠を集めればいいの?」


だな。だからオーブとなんか聞くやつか。…ボタンにやってもらおうか、聞くやつ。


「えっ……怒って出てきたら私死ぬよ?」


「守るから大丈夫」


「ほんと?末永く守ってくれる?」


なんで末永くなのかは知らんが少なくとも今は守ってやるから……


「結構男らしいよね。」


「もしかして馬鹿にしてる?」


「そんな事ないよ?男らしくていいねってだけ」


……そ、そうか。ならいいけど…


『しゃ〜っ』


「きゃああああああ!!!」


「どうしたどうした?」


「しゃーって!しゃーって言った!」


「脅かされたんだな今。ゴーストもボタンがいるから張り切ってるんだよ。」


「張り切んなくていいよぉ!」


「それよりほら、さっさと始めた方が危険度少ないよ。」


そう言って海莉にやらせてみる。…念の為部屋の外に待機してるから何か起こっても海莉を見殺しにはしないが。


「何歳ですか?」


『old』


「あ、答えた答えた!」


はやいなっおい。1発かよ……もっと驚かせて欲しかったなぁ。


「ちょっと、それどういうこと?」


「おっと。じゃあ戻ってオーブ確認しましょうか!」


「ねぇ、どういうこと?ねぇ……後でお話があるよ?」


「あ、オーブある!帰ろう帰ろう!」


雰囲気が怪しくなる前に帰りましょう。後でお話なんて俺は知らん!


「はーい、怨霊だね。……ウルフくん、いくら話題変えても逃がさないから」


「ひっ。ここにゴーストより怖いのいる…」


「失礼な。逃がさないようにしてるだけなのに。…あ、あってたね!」


「お〜良かった。結構早めに終わったなぁ。」


・ゴースト名 ヤンデレ

・怖いなぁ…

・羨ましい……


コメント欄が変な盛り上がり方してるが、落ち着けお前ら〜。


時間もまだまだあるしサクッと次行こうか、次こそは驚いてもらおう……


「聞こえてるよ?」


「えっとあの……助かりませんか?」


「助かりませんね。」


あ、後が怖いが……まぁ、考えないようにしよう。うん。


それではまた次のお話で会いましょう〜

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