第19話〜人気急上昇〜
投稿1時間遅くなって申し訳ない!
それではどうぞ!
「そういえば海莉、グッズおめでとう」
「ありがとう。…言ってなかったね、ごめんね?」
「言う必要も無いだろうしそこまで気にしなくても…」
次からちゃんと言うからごめんね…と落ち込む海莉を慰める。
「もうちょっと事務所に入るのが早かったら、ウルフくんもグッズになったかもしれないのにね」
「いや、さすがに無理だろ…事務所の中でもかなりの人気を持ってる人達がグッズになってるんだろ?俺は無理だな…」
いくら始めたてにしては伸びてるとは言え、俺はまだまだ新参者だ。前から始めてた古参の人達に比べれば人気も実力もまだまだ劣るわけで。
そんな人間より古参の人たちを使うのは当たり前なんだから、さすがに俺なんかは頑張っても無理だろう…と思っていると思わぬ言葉が。
「え…?まさか、優成くん自分の人気を自覚してないの…?」
「確かに新参者にしては人気あるんだろうけど、流石にトップの人たちを押しのけてグッズになれるぐらい人気では…」
ないでしょ、と言おうとしたけど
「あるよ」
と海莉に言われて中断された。え?あるの?
「あるよ。…さては優成くん、登録者見てないの?」
「あ、そういえば見てないけど……」
まあ、たかが数日でそこまで変わらんでしょと思いながら携帯から自分のチャンネルを開く。
「え…?あれ、バグった?」
「正常だよ。それが今の君の人気。」
初めて確認した時は5万を超えたぐらいだったが、今はなんと40万を軽く超えている。なんなら50万人に到達しそうな勢いだ。
「実際はチャンネル登録しないで見てくれてる人もいるし、もっと伸びるよ。…1ヶ月で100万人行くんじゃない?って言うぐらい勢いと人気が凄いの。」
「お、おお…実感がない…」
「しっかりしなきゃだめだよ?」
注目されるってことはそれだけ期待度が高いから、頑張らないといけないし…と言われて確かになと思う。
これだけ期待されるのは嬉しい反面、さすがにプレッシャーがあるな…
「大丈夫、君は君らしくしてればそれで。何か困ったら私に聞いてね?私に」
私にをやたら強調してくるが、そもそも俺には海莉しか聞ける人がいないので安心して欲しい。
「あ、それで思い出したけどコラボするんだって?」
「そうなの。何回かコラボした事があるからきっと知ってるよ。」
「あー、じゃああの人なのかなぁ…。ま、当日は楽しみにしてるわ。」
邪魔にならないようにしなきゃな〜とだけ考える。外で見るのもいいな。
「それでね。その人、ちょっとウルフくんとも話してみたいなって言ってるんだけど…どう?」
「どう?って言われてもなぁ…」
「嫌じゃないなら、話してあげてほしいな…だめ?」
真剣にお願いしてくるのを見ると、断るのもなぁ…
「いや、別にいいんだけど…なんで俺?って」
「それはさっきも…まいいや。本人に聞いたら教えてくれるだろうし。」
じゃあ、話しておくね!と言う海莉を横目に、俺の予想通りならあの人だよな…と緊張し始める俺だった。
それではまた次のお話であいましょ〜




