第180話〜勇気を出すのも〜
それではどうぞ
「じゃあラスト…かな!」
現在、6試合目。配信時間にして3時間ぐらいかな?
かなり時間が経ったのである程度緊張がほぐれてきた。操作の方も段々と良くなってきてるしね。
「〜な男の人モテないよ。だからお前らは彼女いねぇんだよ」
「コメントに喧嘩を売らないの…w」
「え〜でも実際そうじゃない?違う?」
「言ってることはあってる」
コメントに対してハッキリと物を言うノアさんのスタイルはいいよな。ライン超えてくるコメントをちゃんと咎めてる、偉い。
「ウルフくんに聞こうモテてるし。どう思う?」
「え?ああごめん聞いてなかった何?」
「聞いとけよww」
考え事してたわ、ごめんな…。ただどっちが悪いかみたいな話だったような気がする。
…うん、ここはノアさんが正しいことにしておこう。
「男が悪いんじゃない?」
「お〜なるほど…その心は?」
「ノアさんに逆らうの怖いから」
「酷くない!?」
「あってるあってる。」
ある程度気を遣わないようになってきたから凄く楽だ。…と言っても、最低限は気をつけるようにしているが。親しき仲にも礼儀ありってな。
「あ、来るよ来るよ。固まって行こう!」
(ダイヤくん)
「ウルト溜まってます〜」
「あ、打っちゃっていいよ!全員殺せ!」
「は〜い殺しま〜す」
「殺しますで全部壊滅させてくれるからオーダー楽でいいわウルフくん。」
分かりやすくていいじゃん、あーだこーだ指示されるよりは分かりやすくて助かる。
ただ、つい前に出過ぎて孤立することがあるからその辺だけ気をつけないと行けないんだよな。
ただ、そういうところはダイヤくんがいれば声をかけてくれるから有難い。
「よし!敵全員倒した!」
「いけいけいけいけ〜!!」
今のうちだ、攻めろ攻めろ!
「そろそろ敵くるよ敵くるよ」
(ダイヤくん)
「関係ない関係ない」
(ノアさん)
「殺せ殺せ!!!」
『殺せー!』
「脳筋になってる…」
後のことは考えるな、全員殺せー!と突っ込んでいくみんな(俺含め)
「あ〜死んだ!」
「死ぬ死ぬ死んだああああああああぁぁぁ」
「言わんこっちゃない……」
全員で突進→全滅。一気に有利不利が逆転したが……後悔はない。
「楽しかったw」
(ノアさん)
「めっちゃ楽しそうだったな〜」
(ダイヤくん)
「一体感あったよww」
(ボタン)
「ウルフさんが1番先陣切って言ってたの面白かった」
(エメラルさん)
「いや楽しかった、後悔はない。」
「楽しんでくれてるのは嬉しいわ、1番不安だったもん。」
「わかる、私も大丈夫かな!?ってなってた」
「大丈夫大丈夫コミュ障じゃないから……」
「え?」 「え…?」
……なんだと思ってるのだろうか?別のコミュ障ではないんだよな、ちょっと怖いだけで。
あれ?それをコミュ障って言うのか?……うん、わからん!わからんから考えるのやーめた。
「あとちょっと維持すれば勝てるからラスト頑張りましょう!」
『おーー!!』
遊んだ分しっかりと取り返さないとな!……よ〜し行っくぞ〜!
「突っ込みすぎないように!」
「……はーい!」
「ほんとかなぁ……」
「よっしゃああああああ、!」
「何とか勝てた……良かった。」
白熱した試合だった……と言っても、あの突っ込んで行ったところ以外は危なげなく勝てたが。
「いや〜楽しかった!」
「色々ハプニングもあったもんね。ね〜ウルフくん?」
「はい、私が悪かったです。私は悪い子です。」
「wwwwwwww」
何があったのかって?……聞くな。海莉には勝てないということが分かったんだよ。
「もうw尻に敷かれてるww」
「ダイヤくんも人の事言えないと思うけどなぁ…」
(六花さん)
「はい。というわけで本日の配信はいかがでしたでしょうか!」
「誤魔化したwww」
さて。笑うのもこの辺にして配信をしめないとな。
「…はい。ミュートしまして。え〜、みんな今日はありがとね!コメント読めなくてごめんよ〜後でスパチャはちゃんと読んできます!あ〜喉枯れそう……めっちゃ笑った今日。じゃあ、お疲れ様でした〜!」
そう言って配信を閉じる。他の人も配信を閉じてるみたいだ。
……今日は楽しかったな。こんなに楽しいなら、前の大会の誘いも断らなきゃ良かった。
勇気を出してみるのも大切なのかな…?避けてたことでも1度やって見るのもいいのかもしれない。
それに、ちょっと考えたいこともあるわけだし。
だとすると……だな。…よし。
年末年始、ちょっと小説休もうかなと考え中……
それではまた次のお話で会いましょう〜




