第167話〜VTuberデュエット最強決定戦〜
それではどうぞ
「さ〜いよいよやって参りましたVTuberデュエット最強決定戦〜!」
「お〜」
「始まったねっ!」
収録を終え、いざ本番のLIVE日。集計はアンケート機能を使って行なわれるとかなんとか?まぁその辺の詳しい話は知らない。
そして本日は海莉と一緒に見ている。俺らの出番は確か最後の方だったから、最初ら辺は他の人のを聞く番だな。
「トップバッターは〜かりん・エリアルチーム!」
「あ、かりんちゃんトップバッターなんだ。」
「お〜」
「…さっきから同じことしか言ってないけど緊張してる?」
まぁちょっとだけな。流石に緊張するよ。
「リラックスリラックス。…大丈夫だよ。」
「ひーひーふー。」
「それラマーズ法…あ、始まるよ」
おっと。ふざけてる場合じゃないな。……おお、この曲か。これも最近有名になったデュエット曲だな。
相手の人は知らないが割と低めの男の人だ。…そういや最近コラボしてた人のようなそうじゃないような?
やはり流石と言うべきか、完成度がとても高い。気になる部分が無かったわけじゃないけど…まぁ全然良かったんじゃないかな?両方上手かったしな。
「ん〜、ちょっとお互いが強すぎたような…」
海莉先生は100点あげないようです。…厳しい。
その後も次々と色んなペアが歌って行く。それを海莉と聴きながら紅茶でも飲んでゆっくり話してると、中盤辺りでダイヤくんの番が回ってきた。
「続いてはこちら。ダイヤ・六花ペア〜!」
「うぇっ!?」
「変な声出てるよ。…言ってなかったっけ?」
聞いてない聞いてない。…え、あの2人ペアで出たの!?
「元々結構仲良かったけど最近また仲良くなったよね〜あの子たち。」
「言ってくれればいいのに…いや俺も出るとは言ってないからおあいこか。」
言われてみれば確かにお似合いではあるよな、あのふたり。……おお?確かアニメソングか何かじゃなかった?これ
「そうそう。いい曲だよ〜これ」
「まぁたしかに盛り上がりそう…」
低音と高音がちゃんと分担できて凄いな。……この2人歌こんなに上手かったんだ?知らなかったなぁ
中盤辺りということもあり、かなりの盛り上がりを魅せたこの2人。
俺と海莉も興奮した様子で話し合い、LIVEは続いていく。
……そしてついに、俺たちの番がやってくる。
それではまた次のお話で会いましょう〜




