第165話〜部屋が暑い?顔赤いよ〜
それではどうぞ
「ではお願いします」
「わかりました!」
何時ぞやの案件も順調に進み、問題なく公開まで進んだ。
これで本当に歌の方に集中できる。とはいえ配信はやらないと行けないし全部の時間を…って訳にも行かないが。
公開設定を済ませて……っと。これでおっけいたろう。気に入って貰えるといいけど…
今のところ好印象ぽくて嬉しいね。次回も案件を頂かないと…
「優成くん、お風呂はいってきて」
「先入っていいの?」
「いいよいいよ。……あ、もしかして背中流して欲しいの?」
違うわっ!!!!そんなわけあるかぁ!!
「も〜、遠慮しなくていいのに…水着もちゃんとあるよ?あ、ない方がいい?」
「〜!じゃ、じゃあ入ってくるね!」
そう言って逃げるようにお風呂に向かう。そんな様子を見ながら
「ほんとに入ろうかな?」
なんて呟いていた海莉だった。
「ふ〜……」
なんとか海莉から逃げ切り、ゆっくりとお風呂に浸かる。……ほんと、からかうのもいい加減にして欲しいものだ。
いや、ちょっと惜しいなと思わないでもないけどね?スタイルいいしちょっと見たいなと思わないでもないけど……流石に耐えきれる自信も無いし。
「〜♪」
とりあえず、さっきの事は忘れようと全力で歌に熱中することにする。…声は控えめにね?うるさいと行けないから。
「あ、おかえり。…いつもより遅かったけど大丈夫?」
「うん、大丈夫。ちょっとゆっくりしすぎちゃった」
歌ってたとは言いにくいのでそう答える。…ちなみに髪の毛はちゃんと乾かした。この時期は風邪引くしね。
「…聞こえてたよ?」
「忘れて!今すぐ!」
わざわざ言わなくてもいいのに……
「え〜……思わず聞き惚れちゃった。」
「元はと言えば海莉があんなこと言うから…」
「忘れようと思って?」
「うん。」
「ふ〜ん。しっかり男の子で安心した。」
……そんな顔でそんなこと言われても。気のせいか、顔がどんどん熱くなってきた気がする。
「手を出してこないし、魅力無いのかなぁって思う時あるんだけど…そんなことないんだ?」
「魅力はあるよ。魅力だらけだよ。…だから困るんだよ。」
一時の感情に流されて悲しむのは海莉の方だしな。責任も取れないのにそういうことするのは良くないじゃん?
「そういう真面目なところ、好きだよ。…かっこいいよ」
「ふっぐっ」
…顔が熱い。オマケに凄くドキドキしてる気がする。…そんな真面目な声でそんなこと言うの反則じゃない?
「ん〜?どうしたの?フグ食べたい?」
「そういう事じゃ……いや、そうです。食べたいですフグ!」
「そっか〜。また今度だね。ご飯作ってるから用意手伝って!」
必死の祈りが通じたのか、なんとか海莉が許してくれたのでご飯の準備を行う。
……あー、顔が熱い。部屋が暑いなぁ!!
それではまた次のお話で会いましょう〜




