第163話〜歌大会?〜
それではどうぞ
「え?」
「だから、これ。参加してくれる?」
これ?……また珍しいというか面白いというか、変な企画持ってきたなぁ…
「考えたの私じゃないけど、面白そう!って思って」
「うーん、まぁいいけど……」
海莉が持ってきたのは、VTuberが2人1組になって歌を歌おうって企画だ。
企画自体は素晴らしいけど、これLIVEでやるんでしょ?どうするんだろ…
「歌った音源を向こうに渡して、それをLIVEで流すって感じなのかな?」
「なるほどな〜……」
それならまぁ何とかなる……のか?
「で、何歌うの?」
「それは今から決めようかな〜って。一応候補はいくつかあるよ!」
……恋愛系のやつしかなくね?深く考えない方がいいのかな。
「深く考えないでいいのです。…とりあえずこれに向けて練習したいなーって…だめ?」
「いいけど、どこで練習するの?」
「カラオケとか?家で歌流しながら練習!ってのもある」
ふむ……なるほど?でも家だとうるさくないか?
「私の部屋防音だし大丈夫だよ?」
「そうなのか。……そりゃそうか。」
「せっかくだし優勝したいじゃん?」
確かにそれはそうだ。……やるかぁ、せっかくだし。
「やったあ!」
「で、まず覚えるとこからか…」
「優成くんなら覚えればすぐだよ!」
だといいけど…そういやこれ、優勝したら何かあるのだろうか?
「んーとね、優勝したら賞金が貰える!」
「10万って……結構貰えるなおい。頑張るかあ〜」
優勝できたらそれで旅行なり美味しいもの食べに行くとしよう。
……よーし、頑張るぞー!まずは歌い方の勉強から…
実際にこう言う企画あるのかな?…ないか。
それではまた次のお話で会いましょう〜




