第156話〜テスト終了〜
それではどうぞ
「あ〜緊張する」
「しないしない」
「いやするって」
「しないよ大丈夫ウルフくんなら」
謎の励まし方をされつつ試合に移行する。……やっぱ緊張するんだけど……まあいいや。
・仲良くて何より
「でしょ〜?仲良いのに手出さないんだよこの子…」
「そういう仲違う…」
・ツッコミに覇気がないw
「緊張してんだよ!!」
・草
・頑張ってw
「いやでも前のより綺麗に見えるし前のよりなめらかだし操作自体はやりやすいな…」
「映像も音声も今のとこ問題無さそうだしね!」
・問題なし!
「お〜敵だ。はっきり見えるな〜」
「そんな遠いのよく見つけたね…」
遮蔽物に隠れてた訳でもないし見つけやすかったからな〜っと。
「まぁあんなに遠いの相手しても仕方ないから…とりあえずこっちかな」
近くまで来てた別の敵の方にフォーカスを合わせる。
牽制して隠れたところにボム投げて……そしたら出てくるから打ちまくって…
敵が怯んだところを詰める。無理はせず回復して…っと。
「簡単だったな〜」
「操作がプロってるねぇ……」
そうでも無いでしょ。何も難しいことはしていない。
ただ基本の動作さえ出来れば簡単に出来ることしか俺はやっていないから誰でもできるよ。
その後も話したりリスナーのコメントに反応したりしながら1時間ほどライブを続けたが、特に問題は見られなかった。
…新しいパソコンはちゃんと動いてくれているようだ。
「…じゃあまあテストだしこんなもんでいいか」
「だね〜」
・もう終わり?
・おわりかぁ
「ウルフくんと遊ぶ時間が無くなっちゃうから、みんなごめんね?」
・許そう
・いいよ
「いいんだ…」
「じゃあねみんな!お疲れ様ー」
「お疲れ様!」
……うん、値段するだけあっていい性能だ。確かにモニターとかも良い奴に買えた方がって意見もよく分かるなぁ。
「ん、やっぱすごいね〜優成くん。今度教えてもらおうかな…」
「教えるほどの事はしてないんだけどね。…ありがとね海莉」
「んーん!優成くんのためだから!」
なんだかんだ、隣にいてくれるだけでも安心感があったし。自分の時間を削ってまで俺のために時間を使ってくれてるわけだし……
「他の人にアピールもしたし……別に収穫もあったしいいよ?」
「……まぁならいいか。」
あとは埋めてくだけだし…と何やら呟いている海莉を一旦置いといて、パソコンを閉じる。
……テストはいい結果だったな。これなら2人目とのコラボも問題なく出来そうだ。
それではまた次のお話で会いましょう〜




