第154話〜不調?買い替え?〜
それではどうぞ
「あーあー、聞こえてる?大丈夫かな?」
・大丈夫〜
・聞こえてる
・音声映像バッチリ!
「お、大丈夫そう。良かった。」
確認は大事だ。まだこのパソコンは新しいとは言え、何か不具合が起きないとも限らないわけだからね。
…まぁそんなにパソコンに詳しくないので起きないで欲しいのが本音だが。助けて海莉〜!!になっちゃう。
・昨日のアーカイブ見終わった!
「昨日楽しかったよね〜。あれを大人数でやったら確かに楽しそうだった。人集めてくれるのに期待」
・自分で集めないの?w
「俺が呼べる人員なんてかりんさんとボタンぐらいしか居ないからな…」
・来てくれないかも
「そんな悲しいこと言うな……悲しくなるだろ」
さ〜て今日も元気にぺックスぺックス。
・なんかカクカクしてない?
「え、嘘?カクカクしてる?…ちょっと設定で落としてみるか」
画質設定だかなんだかを下げればいいんだっけ。……ほい。
「下げてみた、どう?」
・大丈夫っぽい?
・多分大丈夫?
「ん〜怖いな。やっぱもっと良い奴買うべきなのかな…」
・買いな買いな
・いいんじゃない?仕事で使うわけだし
「嫌でも使えるからさぁ……勿体ないなって」
前々から考えてはいたんだけどね。いいの買った方がみんなにいいものを届けられるし…そう考えると買うべきなんだけど……
まだ使えるし勿体ない。思い入れもあるし…これだって高いし。
・いまつかってるのを編集用にするとか?
・デスクトップなら部品買い直して…めんどくさいか
「編集用に?…なるほど。分けた方がいいのかねぇ」
・買っちゃいな!(ボタン)
「ボタンは前から買いなって言ってくれてるもんね〜。……んー、じゃあ買うかぁ。今日はこれで我慢してみんな…」
脳内メモにパソコン強いのを買うと書いて、とりあえずライブを進めよう。今日は充分持つだろうしね。
「……ここかぁ。懐かしいね」
「懐かしいよね」
翌日。俺はパソコンを買いに来ていた。…いやまだ1年も経ってないんだけど新しいの買っていいのかね…
「今よりもっと強いのでやる方が絶対良いからね。…なんならもっと早くてもよかった。」
「お金かかるんだもん……凄い額。庶民には高い買い物だよ……」
「それぐらいすぐ稼げるでしょうに…金銭感覚がまともなのは良いけど」
確かに予算はある。今回買うにあたって予算を決めなきゃなと通帳見たらあらびっくり。額が凄い増えていた。
…とても高校生が持ってていい金額じゃないとは思うが、まぁこれも日々の頑張りのおかげだと思い納得することにしまして。
「ん〜…でもいいのないなぁ」
俺は詳しくない(それでも調べて、ある程度知識はつけてきたつもり)ので海莉に選んでもらうのを手伝っている。
が、やはりそんなにいいものはないようで。やっぱりネットで頼むしかないかね…
「頼むか、部品指定して組み立てて送って貰うか…」
「そんなことしてくれるんだ…」
有名なネット販売もしてるお店に来たけど…ここにはいいのがないようで。やっぱり頼むしかないか。
「お困りですか?」
「あ、え〜っと……」
海莉が説明してくれる。すると店員さんが、組み立てしますか?と聞いてくる。…んー、どうしよう。
「いいんじゃない?」
「じゃあお願いします」
そう言って、部品を指定していく。そして最終的に値段は……
「お値段53万9800円です。お支払い方法どうされますか?」
「……これで。」
怖いけど、現金は持ってきていた。……大金抱えて歩くの、めっちゃ緊張した。
「では確認しますので、少々お待ちください」
「…買っちゃったね。」
「買っちゃった……。頑張らなきゃ……」
「無理はしないの。…届いたらテストしなきゃね?」
たしかに。……テスト何しようかな?
「お待たせ致しました。……確認出来ました、こちらお釣りとレシートです。それからこちらの方にお届け先書いていただいていいでしょうか?」
「あ、はい。……これで。」
少しの間海莉と雑談して待っていると、店員さんが来た。住所を書いて…っと。2日後ぐらいには届くらしい、意外と早い。
「ありがとうございました〜」
「……はあ。買っちゃった……」
買うと届くのが楽しみになる。
「よく頑張りましたっ。」
こんなとこで撫でるな、恥ずかしいから…!!
ほら、ご飯!ご飯食べに行くよ!!ほら!
「可愛いな〜もう。もっとしたくなっちゃう」
「勘弁して…!」
少なくともここではやめてくれ、と心の底から思う俺だった。
それではまた次のお話で会いましょう




