第152話〜友達みたいな〜
それではどうぞ
「いや上手いなーやっぱり。FPSが上手!」
「いえいえそんな……」
このゲーム、ぺックスと違って常に戦ってるような感じだし楽しいな。いやぺックスはぺックスで楽しいけど。
AIMはぺックス…とまるっきり一緒ってわけでもないが合わせやすい。キャラごとに武器が違うからAIMの合わせ方が違ったり、スキルやウルトの使い所が難しかったり……
色々と考えることも多いが、その分だけ楽しめるいいゲームだ。
「面白いですよね〜、2も早く出てくれないかな」
「あら、続編出るんです?これ」
「もう数年延期になってますけどね…」
開発期間が足りてなかったのか、それとも1の売り上げが良すぎて2を開発するぞ!みたいなことになったのか……
理由は俺にはよく分からんが…まぁ出たら買おうかな。それだけ開発期間費やして残念なものになってたら悲しいけど…
「いや今度人集めようかと思ってるんでぜひ呼んでみたい」
「お、是非是非。行きますよ」
ダイヤさんは結構色んな人とコラボしたりして関わってるから顔が広いんだよな。
12人も集められるのは素直に凄い。
「あ、ちょっと前ですぎかもです」
「おっと。ごめんなさい」
こんな感じで注意したりこうすればいいよーと言ってくれるのも非常にやりやすい。指示してくれる通りに動くだけでいいんだもん。
「指示出してるだけで全部粉砕してくれるからやりやすいですよ」
「味方も上手いですから」
「謙虚だなぁ!」
上手くはないしね。上手いように見えているだけだと思う。味方が上手いと動きやすいしね。
「え〜…好きな物はなんですか?というコメントが届いております」
「また唐突な…なんだろう、うーん…ボタンって言っときます」
何も思いつかなかったのでボタンと言っておく。一番好きなVTuberだし間違いじゃない。
「お〜。逆に嫌いなVTuberとかいるんですか?」
「嫌いなVTuber?は特に居ないかな…嫌いになるほど関わってる人も居ないし」
「無関心になるタイプだ?」
「多分?」
俺がまともに関わった人はボタンとかりんさん…それから海男さんぐらいなものだ。六花さんは…まぁコメント欄にはいたしなんならついさっきも居たけど、直接話したことがあるわけじゃない。
みんないい人達だし嫌いになるような人は居ない。かりんさんとの初コラボの時は何故か心が拒否ってたが……あれはタイミングが悪かっただけだしな。
「一気に人気になったもんなぁ…羨ましい」
「大半がボタンパワーであって俺の力では無いですけどね……」
なんであんなに伸びたのか、自分でもよく分からないし。
伸びてからの努力は…まぁ人並みにしてきたが。
「企業案件のやつとかめっちゃ真面目でしたもんね。あとプレゼンが上手い。」
「身近にプレゼン上手な人がいるもんで…参考にしてますね」
海莉は本当に参考になる。あと真面目にやらずに海莉に見放されるの嫌だし。
「ダイヤさんは好きな物とかないんですか?」
「え〜なんだろ……ゲーム?」
実にらしい回答を頂いた。じゃあ嫌いな物はなんなんだろう。
「嫌いな物はキノコです。」
「あ、キノコダメなんだ?」
「だめっすね〜あれだけは好きになれない……」
そういや家ではあんまりキノコ出ないが、普通に美味しいよなキノコ。
「あれだけはこの世に存在を許しちゃいけない」
「そこまで!?」
キノコに何されたんだ……
・ダイヤくんはキノコに親殺されてるから
「キノコに親殺されてる?だとしたら普通の人はもっと怒ると思うけどね…」
どういう状況なのだろう、よくわかんない。
「ウルフくんそこ!そこいる!」
「うそ?…ほんとだあっぶねぇ。」
いつの間にか後ろに敵が。危うく助かった。
こんな感じで、他愛ない話をしながら時には真面目に戦って……
今までの人たちも楽しかったが、ダイヤさんとやるのは凄く楽しい。友達が居たらきっとこんなんだったんだろうな〜と思う程だ。
コラボ配信がこんなに終わって欲しくないと思った事、あんまりないかも……
しかし時は進むもの。戻りはしない。…気が付けば、もう3時間近くも遊んでいた。
それではまた次のお話で会いましょう〜




