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第147話〜モヤモヤ?〜

それではどうぞ

時刻は現在19時。未だに海莉はすやすや中だ。


夜ご飯もあるし、配信もあるし(海莉側の)そろそろ起こさないとな〜とは思ってるんだけど…幸せそうに寝ている顔を見ると起こすのを躊躇ってしまう。


時々俺の名前を呟いてるけど……一体なんの夢を見てるんだろうな。


でもそろそろ起こさないとまずいよな……


「海莉、起きてくれ。海莉?」


「あれぇ……どうしたの…?」


「そろそろ配信の時間だぞ。」


「代わりにやっといて……」


いやいやいやいや。ボタン寝てるんで代わりに俺がやりま〜す!とかダメだろ……


「もうちょっとねたかった…」


「リスナーが待ってるんだから…」


「人も待たせることになるしね…」


なら尚更駄目でしょ。ほらまずは起きる!顔洗えば目も覚めるでしょ


「起こして〜」


「仕方ないな、もう。」


自分で起きれるだろうに…。よっこらせっと。こら、また寝ようとしない!


「準備してくるね…」


そう言って洗面台のところまで消えていった海莉。


うーん、今からだとご飯を食べる時間は無さそうだから終わったらだけど…そうなったらお腹空いて集中出来ないかな?おにぎりぐらいは用意してあげよう…



「こんばんは〜!」


お、始まった。間に合ったようで何よりだな。…寝る前にある程度の準備は終わらせておいたのかもしれないけど。


ちなみにおにぎりはもう既に届けてある。かなり喜んでもらえたから作ってよかったな。


「あ、始まった?」


「お〜〜」


コラボ配信だったのか…って、今見たらタイトルにちゃんと書いてあるな。…よくこれで人にやらせようとしたなぁ。


「はい、じゃあ…自己紹介、する?w」


「まあまあ一応ね?一応…」


「うんうん。一応やろう。」


「はい、え〜っと…ボタンでーすよろしくお願いしまーす。」


「悟野サトシでーす」


「メグミでーす」


サトシさん。ダジャレみたいな名前してる方だが結構有名なVTuberの男性だ。VTuberのイケメン枠と言われる人だな。


メグミさん。女性の同じくVTuberの方で、色んな声が出せるような人だ。どっから出してんのその声?っていう声からめちゃくちゃ可愛い声まで自由自在、凄いね!


この3人は何回もコラボしてるだけあって仲がいいし面白い人たちだから見てて飽きないんだよな。


「〜じゃあ、やっていきますか!ね!」


「やろうか。…間に合ってよかったほんと」


「バッチリ寝てました……」


寝心地よかったのが悪い…って、それ暗に俺のせいって言われてる気がする。


「逆によく起きれたね?」


「起こしてもらったから…」


「ウルフくんに?」


「ち、ちがっ…くもないけどぉ!」


メグミさん、いじるのが好きだったっけ…早速標的にされている。

膝枕で寝てましたとか言わない限りは別に起こされました!ぐらいは言ってもいいと思うしな。


「ほんとなんか、ウルフくん関係の時のボタンは乙女って感じする」


「そ、そうかな……?」


「そんなに純粋か?」


「舌切るよ?」


こ、こわい。確かに若干失礼なことを言ってるのはサトシさんの方だけど……怖い。声が冷たい。


「すみませんでした。…めっちゃ怖かった」


「しないよ〜そんなこと、やだな〜もう。」


こんな感じの、仲がいい雰囲気だ。…俺は結構好きなんだよなこの人達。


好きなはず…なんだけどな。


「よしっ!そいつロー!」


「やったやった!ああごめんやられた〜」


「任せろっ!」


自分でもプレイしたことがあるからこそよりわかる、連携の取れたプレー。それに個々の実力も高い。


「〜こんなことある!?みたいな」


「あはははっ」


何度も遊んでいるだけあって、距離が近い。それもこの人たちの魅力なのに……


「任せろっ」


「あ、イケメン〜」


「だろ?惚れてもいいぜ?」


「なんか一気にチャラくなった〜w」


なんだろう……ちょっと胸が…痛い?いや、痛みがあるわけじゃない。

よく分からんけどなんかモヤモヤが……


前までは全く無かったのにな。距離が近い分余計な遠慮が要らなさそうで、楽しそうだなぐらいにしか思わなかったのに。



…このままだとまずい。一旦見るのをやめにしないと……

それではまた次のお話で会いましょう〜

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